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【TBSラジオテンカイズ・ラジオピッチ最優秀賞】猫様を一生見守る「Catlog」とは? 2020/07/08 #テンカイズ

今年3月に行われた、TBSラジオテンカイズ・ラジオピッチ。そこで最優秀賞に輝いたサービス、「Catlog(キャトログ)」は最新のテクノロジーでおうちの猫を見守るという画期的なシステムでした。ピッチでは海外進出の可能性にも触れた、猫をこよなく愛する女性CEOが今夜のゲストです。

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MCは宇賀なつみさん、
プレゼンターはBusiness Insider Japan編集長の浜田敬子さん。
収録の様子は【番組公式YouTubeチャンネル】でご覧いただけます。

宇賀:本日のゲストをご紹介しましょう。Catlogを運営する株式会社RABO CEOの伊豫愉芸子さんです。よろしくお願いします。

浜田:今日も猫ピアス!

宇賀:ね!可愛い!スマホケースにも派手な猫様が!

浜田:猫グッズいっぱい持っているんですか?やっぱり。

伊豫:かなりありますね。ピアスはほとんど猫、スマホケースも猫様、靴もたまに猫様、今日はついてないですけど、服についてることもありますし、髪結ぶ時は髪ゴムも猫様ですね。

宇賀:でも、本当に猫様愛が印象的なピッチでしたよね。

浜田:ピッチで「猫様」って言った。あと飼うじゃない、「暮らさせていただく」ってすごい印象的なピッチでしたよね。

宇賀:どうですか?改めて3月のラジオピッチを振り返って。

伊豫:3月ってすごく遠い昔のように感じてはいたんですけど、ピッチで頂いた商品としてTBSラジオさんでCMもやっていただいて、結構反響を頂いてるのでとてもありがたいと言いますか、私にとってもすごく印象的なピッチでした。


<猫様への婚約指環?Catlogとは>

宇賀:まずCatlogをまだよく知らない方のために、改めてどんなサービスなのかお話しいただいていいですか?

伊豫:Catlogは首輪型のデバイスを猫様の首につけていただきまして、この首輪型のデバイスのセンサーで猫様の行動を取得しています。いつご飯を食べているかとか、どれぐらい運動しているか、どれぐらい寝ているか、毛づくろい何回してるかといったような猫様の行動をスマートフォンのアプリで見ることができるサービスです。

浜田:それによって猫様の健康を管理できるということなんですかね。

伊豫:そうですね。健康管理と、あとは一時的にこのコロナの影響で外出というものが世の中からなくなってはいましたが、今少しずつ戻ってきてるので、留守中の猫様の様子を見守って一生の健康管理をするといったそういうプロダクトになります。

浜田:このデバイスも可愛いし、入ってる箱もアクセサリーが入ってるみたいな感じ。

宇賀:本当にジュエリーケースみたい。

伊豫:アクセサリーケースをイメージしたのは、パカッと開けて結婚してくださいと婚約指環のようなイメージなんです。このCatlogを首にはめる時に「あなたのことを一生大事にするよ」というようなそんな思いで飼い主さんから猫様へ渡してもらいたいということで、こういうアクセサリーケースをイメージしております。

宇賀:本当にいろんなこだわりがあるっていうか、単純に可愛いし綺麗だし女性はすごく好きですよね。

伊豫:そうですね。弊社、私をはじめ女性のメンバーも半分ぐらいいるので、特に女性っぽくというよりかは、どなたでもスタイリッシュに猫様にもおしゃれを楽しんで頂けるような、そんなプロダクトを心がけてデザインしています。


<動物行動学の研究家からプロダクト化へ>

浜田:あとすごいピッチで印象的だったのは、伊豫さんが大学時代に動物の行動学を研究してらっしゃって、その延長で専門的な知識がありながらこれを作られたっていうところでした。

宇賀:もともと猫が好きでっていうところからなのかなと思ったんですけど。

伊豫:どちらかというと、研究者として「バイオロギング」という動物の体に小型のセンサーをつけて、動物の行動を見えるようにするという研究を無人島に住み込みでしていたんです。水鳥とかを捕まえてセンサーをつけてまた戻してっていうような、無人島でバリバリ研究をしておりました。

浜田:その頃からいずれは自分でペットとか動物関係の何かを起業したいと思ってらっしゃったんですか?

伊豫:全く思ってなかったですね。リクルートにいたので起業を志す方が周りに多かったというのはあるんですが、自分で会社をやるというのは会社を登記する半年前までほぼ思ってなかったです。

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宇賀:何がきっかけだったんですか?

伊豫:このCatlogというものを頭の中に思いついた時に、これは会社としてやるべきなのかっていうのを一度検討したんです。今の市場調査をしてみると、やはり飼い主さんとして同じような課題を感じている方が多そうだったので、これは商品として、会社としてやる方が良いのではないかということで会社を作ったという流れです。

浜田:飼い主さんの悩みとしては、自分が日中いない時に猫様がどうしてるのか気になることが多かったんですか?

伊豫:そうですね。やっぱり皆さん「猫様に飼われている」っていうのをピッチの時にもお話したんですけども。
下僕として一緒に生きているんですが、本当に家族同然なので様子が気になるし、当たり前ですけどものを喋らないですし。あと猫様という動物の特性上、体調悪いことを隠すんですよね。群れで生きる生き物ではないので、一人で野生で生きてる猫様の場合、体調が悪いことを外に知られると敵から襲われてしまう。それで私たちが気づかないうちに体調不良だったり、健康を崩しているっていう事があって、それを早く気づいてあげたいっていうことは、猫様と一緒に暮らしていらっしゃる方であれば誰もが思ってることですね。

浜田:ちょっと今日は餌食べてないなとか、最近寝てないんじゃないかっていうのがこれでわかるっていうことですね。

伊豫:そうですね。あとは自分たちの人間の生活と猫様の生活というのがどうリンクしているのか。
いない時にはこういう行動してるけれども、いる時にはこういう行動をしてるとかっていうのが比較して見られたりするので、家族として猫様がどんな一日一生を送ってるのかってことを見られてますね。


<世界のペットで一番多いのは猫!プロダクトの世界進出へ>

浜田:宇賀ちゃんは猫飼ってないよね?

宇賀:小学生の時に飼ってました。

浜田:わかるじゃん、猫愛は。

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宇賀:でも急にいなくなっちゃって本当に落ち込んだんですけど。今特に外出自粛もあって、一人暮らしの子とか、周りで猫飼いだした子がいたんですよね。

浜田:あと保護猫とか、猫飼う人増えた気がします。

伊豫:どんどん猫様が世界征服をして。

宇賀:世界征服(笑)海外でも人気なんですか?

伊豫:そうですね。ペットの中で実は一番多いのが猫様で6億匹いると言われてまして。一番多いのがアメリカで飼い猫だけで1億匹いるというふうに。野良猫も合わせるともっと数がいるので。

宇賀:ピッチの時には海外進出も考えていらっしゃるっておっしゃってましたよね?

伊豫:今この時代で、日本にいても物を海外で売っていくことって可能なので。コロナの影響とかも鑑みつつ、アメリカを筆頭に来年から販売を開始して行く予定です。

宇賀:今、世界でこういうサービスってあるんですか?

伊豫:ペットの向けのウェアラブルというものは2016〜17年くらいからいくつか出てきていまして、ただやっぱりペットというふうにくくっているので、結果的には犬、大型犬向けですね。海外なので大型犬のお散歩の経路を取得したりとか、あと散歩の代行サービスとかも今多いのでお散歩代行にお願いしてる時の行動を見るといったようなウェアラブルはあります。
でもやはり犬向けに作られているのでGPSが入っていてかなりデバイスが大きかったりとか、あとはデザインがあまりかわいくない。おしゃれではない。

浜田:本当にCatlogは可愛いですよね。

伊豫:つけたくなるというところで猫様専用、かつスタイリッシュなデザインのこういったプロダクトというのは、私が知る限りではないですね。

浜田:それはニーズありそう、海外でも。

宇賀:パッと見て可愛い、素敵って思うかどうかってすごい大事なんだなって改めて思いますね。


<Catlogの次なるビジネスとは?>

浜田:本当にでも、圧倒的に度肝を抜かれたピッチでね。

宇賀:印象に残りましたよね。

浜田:印象に残った、本当に。
あとすごく完成されたビジネスっていう感じがしました。だから市場もしっかりあるし、日本だけじゃなくて海外にもすぐに行けるっていうので、すごく可能性が大きかったですよね。
伊豫さんとしては、海外進出もあるし、他のペットへの転用もあるしっていうこともありますけども、これをどういうふうに今後ビジネスを発展していかれようと思ってるんですか?

伊豫:まずはこういったスマートフォンのアプリサービスとウェアラブル・デバイスという形で始めてはいるんですけど。弊社のビジョンに掲げているのが「世界中の猫様と飼い主が一秒でも長く一緒にいられるように、猫の生活をテクノロジーで見守るということ」なんです。その一秒でも長くということと、テクノロジーというものを主軸にしながら、猫様の健康管理というところでいろいろな事業展開を今検討中です。

浜田:ウェアラブルだとどんどん猫の行動履歴のデータが集まるじゃないですか。いわゆるビッグデータが残る。それを使って、なんか次のビジネスとかできそうですよね。商品開発とか。

伊豫:すでにペット保険の最大手のアニコムさんとは共同研究も開始してまして、アニコムさんが持たれている遺伝子のデータであったりとか、疾病のデータというところを掛け合わせて、いわゆる予防医療ですね。猫様の予防医療というところも展開していく予定です。

宇賀:なんかこれを聞いていたら、うちのワンちゃんにもしてあげたいとか、うちのピーちゃんにもしてあげたいとか、いろんなペット飼っていらっしゃる方いるので需要ありそうですね。

浜田:面白いですね。可能性がすごい大きい。

宇賀:今夜のゲストはCatlogを運営する株式会社RABO CEOの伊豫愉芸子さんでした。ありがとうございました。

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