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夜桜と発泡酒と猫のラッタッタ🎶

ラッタッタ🎶ルルルルルルルラッタッタ🎶

JRAのCMのあのメロディが日曜日の朝から左脳で鳴り続け競馬予想をぴょんぴょんレジャー感覚でやってしまいそうになるので、これじゃいかんと、えあぽっずを耳腔にぶっ刺し、フーファイを延々と爆音で聴きながら、ばっきばきの爆穴予想をする。

爆穴馬券の良いところは当たれば100円が何十万円にもなっちゃうところ。

未だなった事無いけど。

昔、麻雀を勉強していて亜空間殺法という秘術を知った。ま、場を読み、流れを変える、といった具合の事だが、アンテナを常に張っておくということは何事においても重要で弛まぬ精神力が肝心なのだ。ネヴァーマインド。

という事で清閑な場所で精神を研ぎ澄まし予想行う事が必須。

だが、家にいては2匹の愛猫達が競馬新聞の上を香箱としてしまうのでなかなか出馬表が見えない。

なんでそこやねんっていうくらいうちの猫は人の前に来たがる。

特にノートPCをいじくっている時は要注意。

PCの熱がちょうど良いらしく、開きっぱなしでシャワーをしにいくとキーボードの上で猫が丸まっていて画面の端に何か黒いウインドウが開いていいる。

画面にはjsndたd_kはか1♪>わrれ1no djれれnaksetggccxdryuhjnnbbvfgh0876(れワタ多々たた、なんて入力されており大変な事になってしまう。

なので競馬新聞。さあ、予想、と競馬新聞をひろげるとまず1匹目がかさかさ乗ってくる。

ちょっとどいてと1回抱きしめ撫でてから、ふぁさっと脇におく。

猫は意味ぷな顔をして目を細めて俺を見つめるている。

するともう1匹が、あ、そこ空いてますかね?って感じでかさかさ競馬新聞に乗っかってくる。

駄目だて、と言いながら1回抱きしめてまた脇に置く。

そいつもまたもや意味ぷな顔をして目を細めて俺を見つめる。

するとまた逆サイから愛猫が乗っかってきて目を細めて毛繕いを始める。

もう一度俺はその毛繕いを遮って1回抱きしめてから脇へ置くがまたもや逆サイ攻撃。

注)猫に触れる時、何をするにも1回抱きしめ撫で回すが何か。

そんな連携プレーに翻弄されるうちに競馬予想どころではなくなり気づけば新聞の上を占領した愛猫2匹をぽわんとよだれを垂らしながら眺める始末。

サッカー日本代表に教えてやってくれ。

だから勝てんのや、猫が可愛すぎて予想がでけへん。

言い忘れていたが、世界でかわいさ一二を争う猫はうちにいます。ごめんなさい。

それはさて置き、環境を変えんばいかん!と駅前のファミレスへ行く。

とりあえず行ってきますと愛猫2匹を交互に抱きしめよしよししてから出掛けるというニャーマニズム。

この駅前のファミレスに着くといつも思うが店員さん足りない。キッチン帽を被った人がホールもやっている。がここだけではない。

日本の人手不足は当たり前だ。人口が少なくなっているのに増えすぎた会社が粘っているから。ベビーブームと経済成長の余韻だろう。これからは良い職場に人が集まって、悪い職場は人手不足でそのまま潰れれば良い。自然淘汰の微調整。

だがそう単純に事は運ばない。

わらわらと低賃金で労働者をこき使う暗黒企業が山のように待ち受けていて、その中から良い職場を探すのは至難の技。

しかし働かなければ生きていけないので、妥協しながらみんな働いている。

搾取する側はそれを分かっているから労使交渉の場で仏頂面。

茶を啜り秘書のけつを撫でながら、昇給を望む組合の人々を「首にしてやろっかね」と思う。

そして、給料上げたら会社が潰れるといいながらレクサスで帰る。

そして今度は外国人を呼んできて奴隷のようにこき使う。

彼等が使う縛り付けの呪文「どこ行っても同じだよ」「みんな我慢している」「世の中そんなに甘くない」「仕事だからしょうがない」

政治家はずぶずぶで、官僚はぼろぼろ、マスコミはびくびくで、庶民はいらいら。

その「終わっている国ニッポン」でまともな人間の希望、唯一の希望はギャンブル。

FX、宝くじ、公営ギャンブル、パチンコスロット。

どれも少しはピンはねされるが、それも場代と納得出来る。

ベットするのは個人の自由意志。

とかなんとかぶつぶつ言いながら、俺のことをヤバい奴と勘違いしている店員さんに喫煙席へ誘導される。

前にいた可愛い店員さんを最近見かけない。

まあ、もっと割の良い職場を見つけたのなら良かった事だ。

そして安いモーニングセットを頼みドリンクバーでがぶ飲みして500円そこそこで腹をたぷたぷさせながら長時間粘ってやるのだ。

ところが、テーブルに置いてある無料新聞の読書欄を読み耽ってしまい馬券の予想が出来ない。

さらに周りを見渡すと、いつも同じ席にいる老夫婦、オール後のモテない男達、仕事前の職人、ノートPCを弄るインテリ、脚本家、勉強をする学生、バレリーナ、詐欺師、ひとり佇むおばさん、そして俺みたいな変なおじさん。

そんなみんながドリンクバーで行列を組むものだから、オレンジジュースがいっつも薄い。

薄いので店員さんにいつも通りそう言うと、俺の事をヤバい奴と勘違いしている店員さんは、今度は俺の事をクレーマーでヤバい奴だと勘違いしレッテルを追加しながらも感じ良く返事をてくれるが、一時間後もオレンジジュースが薄いままなのも、いつも通り。

かといって過重労働に切り切り舞いしている店員さんに文句を言うことはできず、その数十倍の金を貰っているのに、どっかのタワマン辺りで愛人なんかとまだ寝ているだろうこのチェーンの社長だか、取締役だかとにかく従業員が働いているのにまだいびきをかいて寝ているやつら、或いは千葉辺りのなんとかカントリークラブとか辺りでゴルフに興じているようなやつら、そいつをら叩き起こすなり、首根っこ引っ捕まえるなりして連れてきてキッチン帽を被らせてからオレンジジュースの原液を入れ替えさせてやりたい。愛人にはレジをやらせる。が正確な居場所がわからない。

などと、亜空間殺法を駆使出来る様な平静を求めて来たファミレスでも冷静なんかじゃいられないので、外に出て歩きながら頭の中でごーさん、にーごうトカナントカ数字をかけ巡らせているとまた煙草が吸いたくなって来るが、路上では無理。なのでどこか煙草を吸えるところと考えても出てくるのはパチンコ屋しか思い浮かばず仕方なく入るが、ただ煙草を吸って帰るのは申し訳ないので少し打つ。すると少しだけのつもりが、スロットが全然出ないのでついつい熱くなってしまうからお金が減ってゆく。

そんな不のクルーンに嵌り込んで負けのスパイラル。

そうこうしているうちにメーンレースのお時間がやって来て買おうと思った買い目を買えず、それが来て仕舞うというなんという悪循環。

そんな負け負けのすさんだ心で勝ち盛りできる台選びなどできる訳もなく、カクヤスで発泡酒と柿ピーと猫のためのチーかまを買っての帰り道が、一番冷静に自分の状況を把握出来る時間で、これだ!と、一瞬、亜空間を掴むが一週間後には5次元の彼方へ。

んで、うちに帰って猫を撫で回しながら宇宙のレベルから自分を俯瞰して、今日の負けなんて大した事じゃないのさ、と自己憐憫で焦げた精神を冷却する日曜日が続く無間地獄。

しかしそれも今日まで、新しい元号が《令和》と決まり、改元は来月からだが、なんだか気分も変わり、世の中の潮目も変わりよるだろうからきっと来週は3連単100万級の超大穴馬券が取れそうな気がして週末が待ちきれず、きっと仕事の帰りにまた、スロットでもぶつのだろう。

でまた、負けた帰り道に夜ざくらを眺めて発泡酒をがぶ飲みして世界で一二を争う家のかわいい猫にしがみつくんやろうな。

🎶るるるるラッタッタ〜🎶と呟きながら…

次回予告「シゲルピンクダイヤの軸で100万円取りましたの巻」

#競馬 #JRACM #ラッタッタ #シゲルピンクダイヤ

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