自己研鑽と逃げ切りのバランス 無料です ver1.1

非常に重要なポイントが詰まっていると思います。1.修行して実力があれば給料が上がるのか問題2.若いうち安月給で働く機会損失

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まずは1から考えましょう。
大学の先生など王道を歩んでおられる先生は『若いうちは(大学や基幹病院で)給与が低くても、修行だと思って働きなさい。きちんとした実力があれば、年をとってから給与は上がる』と言いがちですね。ってか説教を垂れている王道を歩んでいるお前は若い頃しっかり修行して今の給料がいくらですか?って話です。私は実際に『先生のようなしっかり修行をされた先生は今はずいぶんと稼いでおられるのですか?』と聞きましたが、全く大したことない給料でした。給料の大幅な上昇が開業を前提としているなら、実力(笑)とは必ずしも相関しないことは皆さんご存じでしょう。実力という言葉の定義が難しい手術や稀な疾患の診断ということなら、実力があればあるほど安月給という罠にはまったしまいますよ。

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でも逆に現在研修医の先生が逃げ切りにフルベットして湿布出すだけの仕事とか健診で一日200人聴診するだけの仕事で逃げ切れるかと言われるとそれも疑問があります。

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本当にこのあたりの技能を高める王道戦術と逃げ切りのバランスは年齢・性別・実家の太さ・専門診察科・配偶者・現在の金融資産・自宅の所在地などきわめて多彩なパラメーターで最適解が決まるので自分で考えるしかないと思っております。元浪費家先生が仰るように出口戦術を考えながら動くようにして欲しいところです。個人的には10年程度を目安に300床程度の病院で働いて気をみてフェイドアウトするのも良いと思います。資産形成の意味での注意点は間違っても留学しない、出来れば院も行かず博士も取らないことです。見分を広めたりと言う効果があると思いますし他の素晴らしい効用があるとは存じますが、機械損失が大きすぎます。院も後半2年は研究もどきに時間を一般的には取られます。バイトで稼げるという先生もいますが、研究もどきをせずにバイトすればもっと稼げると思うのは私がたんに性格が悪いからでしょう。

2.に関しては金融資産はやはり若い頃に築くと、複利の力で大きく育ちますので、機械損失を小さくした方が当然有利です。
ただ、技術の取得期はやはり安月給になりがちですので、夜間に寝当直をしたりと命を削って稼ぎつつインデックスを積み立てるしかないのかと思っております。
割り切った考えをお持ちで逃げ切りに研修医からフルベットするなら、余計に金融資産をしっかり稼いでおきましょう。研修医が終わって健診バイト等しかしないのであれば、医師免許の分の人的資産しかもたないことを自覚して無駄使いをしないで早期に金融資産を貯めた方がいいかと思いますよ。

正解がない問題ですし、考えるべきパラメータも多いんだけど、人の人生を生きるほどつまらないことはないので自分で納得の人生を考えてくださいね。



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