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NewsCafe 10/10 日曜版

●今日のニュース

10月10日夜のNewsCafeの記事です。
日本は衆院選、韓国は大統領選が近づき、国際的にはCOP26とG20が迫る中、より「方針」や「政策」といった部分がクローズアップされています。特に世界に広がる電力需要、コロナによるサプライチェーンリスクは、把握しておいて損はないニュースではないでしょうか。

●コロナウィルス

ーまずはデータ

数字的には落ち着いてきていますね。
GoToトラベルなどの復興支援策についても、徐々に検討が始まっていくでしょう。一方で、日本の輸入、輸出相手国は未だコロナの影響を受けており、国内だけを活性化すればいい、というフェーズではなくなってきていることは注意すべき点でしょうね・・・。


お隣の韓国は、まだ感染者が1000人以上おり、東南アジアはこれよりもはるかによくない。このギャップが「日本は需要回復するのに、供給が不十分、あるいは不十分による価格上昇」を産むかもしれません。


ーニュース


どこの国も格差是正はおおきな課題として取り組む姿勢が見える。
新自由主義が進む中でコロナ禍が訪れたわけで、そこへコロナ対策として市場へお金を投げ込んだ。これにより格差はより広がったことは確かで、その是正に取り組むのは当然の話じゃないだろか。



●岸田内閣と衆院選

総裁選で、総理就任後の記者会見でぶち上げてわずか2週間で腰砕け。
まあ、衆議院総選挙があって、自民党の支持層は経済団体も多くあるので、ご配慮されたのでしょうが・・・。個人的には再分配は非常に正しい政策だと思いますし、投資するにしても成長領域や成長させたい領域への投資が必要です。経済団体がそのポジションから批判するのは当然なので、それを乗り越えてやり切ってほしいな、と思いますね


毎日新聞の良記事。
結局、日本の政界は三権分立があちこちで破綻してるのよね。予算編成は行政府の仕事で、それを審議するのは立法府の仕事なわけで、それを事前に自民党内の部会で審議するのはおかしいですね。それは過去の政治から引き継がれているもので、そこに手を入れるべきことって結構ある気がします。
例えば、新しい取り組みについて官庁に伺いを立てる企業はとても多いようですが、実際に官庁(行政府)は合法かどうか、判断する権限はないんですよね。しかし、既存の規制・法制度と比較して「あってるんじゃないか」と判断をしてしまう。

あまりツッコミ感のない日経新聞の記事。
萩生田さんは原子力リサイクルに触れていて、一方で環境省は再エネ転換を最大限と捉えている。両方実現できれば・・・という話もあるが、SDGsが環境問題を取り扱うのであれば、原子力はどうなのか・・・。


野党のコント

まあ、これで新聞紙面にも載りましたし、総裁選以来続いていた自民党のメディアジャックに終止符が打てて、よかったのでは。


●世界とIT、その税と規制

アイルランド、ハンガリーといった国が受け入れてくれて、前進。
受け入れた背景とか、非常に興味深いのですが、ここは岡川さんの部屋で解説をしていただくことに。NewsCafeを聞いてくれている人は、岡川さんの「ユーラシア経済・金融倶楽部」もぜひ聞いてみてください。


●中国の世界 ~世界を覆う、一帯一路

中国はオーストラリアからの石炭を絞った結果、電力不足に陥ったようですが、価格上昇を許容すること、国内石炭の確保を指示し、来年早々には回復するのでは、との見通し。
トヨタやホンダのような自動車産業だけでなく、日本にも影響はあるかも。

安川電機のコメントを見ても、ある程度、コントロールはされているようですね。


10月15日を乗り越えると、次は9月23日分の期限が待ってます。
中国広大、デフォルト待ったなしかな・・・。
仕掛債権や、彼らの建築仕掛とか、そういった実物の処分の方が興味あるのですが、実際のところ、それほど波及する話にはならなそう。

広大や中国の不動産問題については下記のコラムがオススメ。


「中国の規制には二種類ある」
過去、ずっとそうお話してきましたが、中国の規制は「中国の社会制度維持や統治」からの規制と、「経済活動におけるコンプライアンスとしての規制」の二種類があり、日本のメディアはこれをほとんどわけずに「中国当局がまた規制している」と印象付けてしまっています。
実際、中国企業は日本ほどコンプライアンス意識は浸透しておらず、「コンプライアンス」であったり「公正取引」の観点からの規制、処罰も多いのが実態だと思います。今回の美団の話、日本でもありましたよね。

中国当局の規制はいろいろ言われますが、美談の事件は日本でも似たような話があり、口コミについてのコンプライアンスの問題。日本で同じことが起きても罰則を受けるでしょうね。まあ、ここまで厳しいかどうか、知らんけど。


革命110周年と、台湾建国記念日である双十節で、それぞれのトップが演説を行いましたが、武力行使にも触れず、随分と温和な雰囲気でした。
それに、習近平さんの方は台湾よりも、共同富裕の方が主体だったと思いますね。全文翻訳記事とか、どこかにないかな・・・。


一応、載せておきますね。


中国最後のニュースは、生暖かい話。

あ、この後も中国の話出てきました、さーせんw


●中東の世界 ~世界の警察がいなくなる世界


どちらかというと、エルドアン大統領の方が問題ではwww


●脱炭素 ~世界を飲み込む「グリーン」という巨獣

世界各国の自動車メーカーの目標

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日産の工場改革が進んでますね。
でも、こういう投資が促進されることがこれから求められると思いますね。

どうしても「走ることによる二酸化炭素の排出」にばかり興味が活きますが、製造工程、物流工程でも相当の二酸化炭素が排出されます。
特に工場内の工程は、フォークリフトで移動したり、ベルトコンベアーの動力源になる電源の確保(工場内に発電機能があったりするし)で二酸化炭素が出ます。こういった「製造過程」における二酸化炭素の排出抑制も、製造業が大きな位置を占める日本企業が取り組まなくてはならない課題になってくるはず。要注目です。


ー半導体
毎回掲載している経済産業省の半導体戦略(概略)


これは大きい。
単に誘致が上手くいったとかだけではなく、半導体を作るにあたり日本で出来る範囲が広くなり、当然、日本の研究開発も。TSMCは茨城に研究拠点も作るそうで、日本企業との連携が期待。


ー蓄電池

EV、蓄電池を語るうえで、安全性リスクは非常に重要になってきます。
そういった意味でも、プラグインハイブリッド車という選択肢は重要だと思うのですが、「必要なものだけあればいいじゃん」というア○なEUは、BEVだけを認めようと・・・ものつくり知らない奴らはすっこんでろ。


●新たな世界秩序に向けて



●金融政策 ~コロナで配布したお金の行方

米国のこのニュースで、中国の規制の話と比較されますが、端的に言うと「アメリカは仮想通貨の未来の効果の道を閉じていない。中国は現時点でのデメリットから利用自体を撲滅しようとしている」ってことじゃないかと。

金融系の方は、あまり岸田内閣の一挙手一投足に振り回されていない。
むしろ米国市場とサプライチェーンに目が向いている。なぜなら、日経平均株価は日本企業銘柄だけで出来てないから。日本の投資家は、その辺を理解していない人が多すぎる。


デフレよりもスタグフレーション。
労働者賃金・コストあげて、その分製品価格を上げて、それを後押しする政府の経済政策が必要だと思うのですが、賃金は上げないけど、物流コスト反映させて価格だけ上がって、海外の需要が減って売れなくなり・・・という悪循環になりそう。


暗号化資産への考え方が異なる国々

どこに入れようか迷ったのですが、いったん金融に入れておきます。
中国は徹底的な暗号資産の締め出しを実行し、関連会社がほぼ撤退。中国は電力価格が安いこともありマイニング拠点として注目されていましたが、先日の中国当局からの全面禁止を受けて撤退が進んでいるようです。

一方でアメリカは禁止する意向はない、と。将来的な利用に向けての道を閉ざす気はなさそうです。

とても面白かったのがウクライナの記事で、暗号化資産に積極的な模様。
本文を要約すると、こんな感じかな。

理由①原子力の余剰エネルギーの振り向け崎として最適
理由②既にノウハウも企業もある
理由③銀行が信用できない

世界各国、それぞれに事情があるな、とつくづく思う記事3つでした。


●日本と世界の出来事


システムの問題じゃなくて、運用の問題。
みずほにシステムは早かったwww
いや、ボロカスにこれまで書いてきましたが、いよいよみずほが「運用の問題だ」といったのは評価されるべきことだと思います。もちろん、システムの完成度により運用の煩雑さもかわるのだから、今のみずほのシステム運用は簡単ではないでしょうが、ここまで発生した障害のほとんどが運用の問題なので、この整備をしていくのは正しい判断だと思います。
その上で、この煩雑性をいかに解消するか、が今後みずほのシステム自体の改訂を行うポイントになってくるはずです。


みずほのシステムの話になると「なんでもいいからボロカスに書く」記事がよくありますし、それで金をとってる記事もありますが、あまり事情を理解されていない気がしますね。

システムと運用でサービスを形成してるってことを理解していないベンダーやコンサルは信用しないほうがいいです。


●韓国事情~近づく、大統領選挙


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もう、どっちになるかわからなくなってきました。
国内の経済状況がよくないのと、あまり「対日」を言っても状況が変わらないので、割と落ちついている気がしますね。「国民の力」の候補がどちらになるか次第ですが、与党、最大野党の候補者が確定すると、また変わってくるかもしれません。

気になったので岸田さんの所信表明演説を開いたのですが、韓国に触れた個所はとても少ないですね。菅さんも少なかったですがw
明確な問題提起にしか、反応しない、というのが岸田さんのスタンスのようですね。大統領ももうすぐ変わりますし、それからでもいいかな、と。



やはりサムスンの半導体は強いですね。
先日、3nmは22年前半、2nmは25年前半と、サイズの縮小では計画も出せず、TSMCに遅れていたわけですが、いよいよめどを立ててきました。
折り畳み液晶は、あまり興味がわかないので今回はスルーしときますw


●テックの世界

本は軍事をコントロールではなく、放棄して、見えなくしてしまった。
その弊害はとても大きい。



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