右膝日記 20191224~1226

12月24日(火)。クリスマスイブ。ぼく自身は「包帯巻き直し」以外なにもない日。

病院食は4週間でローテーションになっていることに気づいたので、今晩はカレーのはず。しかし、クリスマスイブということで特別メニューとなり、ビーフシチュー、そして小さなケーキがついた。

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この日の夕食時、同僚が見舞いに来てくれたので、同じフロアの食堂(談話室も兼ねる、広いスペース)にいて、そこで夕食をとっていた。すると、「メリークリスマス!」という声とともに、トナカイに引かれた車イスに乗ったサンタが入ってきた。どちらも医師。看護師さんもサンタ帽をかぶっている。みんなにチョコを配っている。

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クリスマスカードももらった。「だれに」というものではないと思うが、ここは整形・形成のフロアなので、「リハビリ」という言葉があった。ありがとう。

明け方、寝静まったフロア。

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12月25日(水)。いよいよ診察で分層植皮の「元」、腿のパッドを開ける。浸出液が張り付き、剥がすのが痛いが、患部は思ったよりもずっと普通に皮膚で、「面ですくいとった」みたいに表面とは段差になっておらず、腿の一角が長方形に肉色になっている、といった感じだ。

そして膝の植皮されたほう。こちらも順調、シーネが外れた! でもまだ曲げたりたくさん歩き回ったりはしないほうがいいらしい。実際、曲げると移植した表皮がはがれそうで怖い。「トイレとかは歩いてもいいです。明日、シャワーして傷口を洗って、また見せてください」。

夕方、トイレで洗髪。車イスではないので、丸椅子に座って作業。ずいぶん簡単だ!

この日は、その間に仕事の打ち合わせ、写真家さんのお見舞い、学生時代の友人のお見舞いと、厚くありがたい日だった。差し入れなどがたくさんになり、夕食後にいろいろ食べ過ぎた…。

12月26日(木)。いよいよ10日ぶりのシャワー。ずっと包帯に巻かれていた右足は、なんだか茶色い。身体は毎日拭いていたので、タオルが茶色くなるようなことはなし。いままで、登山時に「5日ぶりの風呂」を何度かしたことがあるが、それは毎日汗だくになるもので、身体もヌルヌル、当時はボディシートなんかないので、それはそれは汚いものだったが、今回は病院、しかも冬。きれいなものだ。

傷は、手に石鹸をつけてやさしくこする。膝を触った感触は、植皮以前と似ている。腿は…周囲との段差もないけれど、ちょっとぬるっとする。老廃物が出てくるのかな。染みることもないのはよかった。

昼前に診察。「明日、半分抜糸して退院しましょう」。よかった!


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