アイチャク障害 怖れ回避型 パニック障害5

父はあの人の親の遺産で家を建てるということが嫌だったわけではない。意図せず手にはいった小金で浮足だっているあの人。一切相談もせず「大工さんには相談してるだけ。」などと見え透いた嘘をつかれるのが腹ただしかったらしい。
ボーリングに行く頻度が増した。「ボーリングに行く」と言って出るのであの人に迎えに行って来いとよく命じられた。迎えに行くといつも同じ女性が父の隣にいた。
あの人の本領発揮だ。大工さんにしなだれかかり「家のことはなかった事にしてください。主人が酷く怒っていて。」と泣き始めた。わたしの前で。あの人はワタシがいようといまいとどうでもよい。怒るも何もその件について話などしていない。
その後の展開は想像通りだ。子どもの目の前という点以外は。


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