アイチャク障害 怖れ回避型 パニック障害4

話が変わるが父は娘が言うのも厚かましいが雰囲気のある人だった。ある日同僚に誘われボーリングへ。そこの専属女子プロボーラー。父に一目惚れしたそうだ。なまえ名前をもじって「むーさん。むーささん。」と猛アプローチ。父も男性ななので悪い気はしない。それに加えてポーリングにはまった。
一方あの人は早速近所の工務店に相談に出向いた。先方は家できちんとした話し合いが持たれていないことなど知る由もない。顧客だ。あっという間に何パターンかの図面や色々なカタログを持って毎日のように家にやってきた。自分が建てた家にも何弦か連れていってくれた。そう。あの人は後に都合が悪くなりそうなときは常に私を連れて行くのだ。
そんな様子を察しながらも男たるものといった感じで父がその話題に触れることはなかった。子どもの目から見ていても夫婦仲がギクシャクしだした。
あの人は一家を養っている男のプライドなどというものは一切理解せず、心はもはや新しい家に埋め尽くされていた。

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