今、妄想中１８

"紗耶ちゃんのこと、好きでしょ？"

突然の出来事に思考が止まった

放課後一人で帰ろうとしていたら転校生の松尾さんに呼び止められ言われたのだ

この秘密は誰にも話していないはず

賀）ど、どうしたのいきなり？

松）いやー、今日のお昼から気になっててさ

お昼？私何かバレるようなことした？

いや、まだ大丈夫、ここはなんとか切り抜きないと

賀）う、うん、やんちゃんのこと好きだよ、大事な友達☺️

松）あぁ、友達としてね？

賀）そうそう、やんちゃんとはすごく気が合うし、それから

松）賀喜さん、嘘はよくないな〜

賀）え？嘘なんてついて…

松）じゃあもう一回ちゃんと聞くね

賀）…

松）賀喜さんは紗耶ちゃんのこと、

"女の子として好きなんでしょ？"

松尾さんがまっすぐ私の目を見つめて聞いてくる

逃げ場は、、ない

賀）…ど、どうして、、

松）ん？

賀）どうして、、わかったの？

松）あ、認めるんだ、

賀）質問に答えて

松）んー、まぁ今日のお昼食べてる時の紗耶ちゃんを見る目とか、

目でバレるものなのか、、

松）あと、私が紗耶ちゃんとの思い出話してる時になんかすごく視線を感じたというか

見過ぎたか、、

松）まぁ、でも一番はシンパシー感じたっていうか、同種ってなんかわかっちゃうんだよね

ん？同種？

賀）同種って、、

松）あぁ、そっちは気付かなかった？私もね、紗耶ちゃんが好きなの😁

え、、、

賀）えぇーーー！！

教室中に私の声が響き渡る

教室に残った生徒が一斉にこちらに振り向いた

松）ちょ、声大きいよ

賀）あ、す、すみません

松）そんなに驚いた？

賀）あ、えっと、、そういう人と会うの初めてで、、

松）あぁ、ま、私も直接話しかけたのは賀喜さんが初めてだけど

賀）そーなんだ、、

松）うん

賀）それで、、なんで私に？

松）打ち明けたか？

賀）うん…

松）それはね〜、宣戦布告、、かな？

賀）え？

松）まぁ、つまり、紗耶ちゃんのことは私が貰うので

賀）はぁ？

松）ま、私が紗耶ちゃんと過ごした月日は約6年、出会って数ヶ月の子に負ける訳ないか

この野郎…

賀）ま、それは昔の話であって、最近のやんちゃんとずっと一緒にいるのは私だし

松）べ、別にそれはこれから私もね、賀喜さん以上に紗耶ちゃんとずっとずーっと一緒に

賀）そういえば、この夏休みはやんちゃんとずーっと一緒で楽しかったなぁ😏

松）ぐっ、、あ、私ね紗耶ちゃんと手繋ぎながら下校したことあるんだぁ

賀）へぇ〜、私はこの間の夏祭りで手繋ぎながら一緒に屋台まわったんだぁ

松）ふ、ふーん、私はね、紗耶ちゃんの家でお泊まり会して一緒に寝たことあるの

賀）ぐっ、、

松）あれ〜？もしかして、賀喜さんはまだ紗耶ちゃんの家行ったことないのかな？

むかつく、、こうなったら

賀）うん、ないよ

松）へぇ、じゃあ私の方が、、

賀）でも、やんちゃんとキスしたことあるよ

松）え、、

大嘘をついてしまった

自分の顔が真っ赤になっていくのが感じ取れる

松）ほ、ほんとに？

賀）うん、、

松）嘘、、き、キスって、、そ、そんなの、、こ、こど、、

賀）ん？

松）こどもが、、うわー😭

松尾さんが教室を飛び出して行った

なんか出ていく直前子供がどうこう言ってた気が、、

まさかキスでできるって考えてるやつか、、

賀）ピュアかよ

いじったら面白そうだなと少しだけ思う賀喜さんでした