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隣の四姉妹12

"それではこれで球技大会を閉会いたします"

グラウンドで閉会式を終え、自由解散となった

教室に荷物を取りに行く者、グラウンドに残り各々雑談や記念撮影を始める者

俺も荷物持って帰るか、、

"た、田村さん!"

真)んー?なーに?

"い、一緒に写真撮ってもらえませんか?"

真)全然いいよ😊

"あ、ありがとうございます!"

"あ、あの俺も!"

"私も撮りたい!"

真)いいよ〜

真佑と写真を撮るための列があっという間の形成された

相変わらずすっげぇ人気

ドッジボールでの一件はあの後真佑が収めてくれたらしい

相手もわざとじゃなかったから、私も大したことがないから大丈夫と

これで俺の日常も無事のまま

よかったよかった

グラウンドに残る生徒達を横目に教室へと向かう

その途中、昇降口で

◯)あ

美)あ

美佑と会った

◯)おう、お疲れ

美)うん、、

バスケの試合直後はみんなに囲まれててろくに話できなかった

◯)優勝おめでとう

美)ありがとう

◯)すごい試合だったな

美)そうだね

◯)そうだ、ご褒美だ、何がいいんだ?

美)あぁ、、えっとね、

◯)うん

美)…

◯)…

美)じゃ、じゃあ、、

◯)うん

美)今度の日曜日、空けといて

◯)え?

美)え、、ダメ?

◯)いや、全然いいんだけど、、

美)じゃ、じゃあそういうことで

そう言って走っていってしまった

◯)(なんか買ってって言われるもんだと思ってた…)

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荷物を取り、学校を後にする

帰り際にグラウンドの方を見たら真佑達はまだみんなに囲まれていた

今日も一人で帰れるな

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お気に入りの音楽を聴きながら歩き、気づけばもう家ももうすぐのところに

ちらっと家の近くの公園の方に目をやると

◯)(あれは、、、)











私が決めてれば、、、

もう何度も心の中でそう呟いたか…

ゆんちゃんやクラスメイトの子達は気にしないでだとか、全然大丈夫と言ってくれたけど

あと一歩だったんだ、、球技大会といえど負けるのは悔しい

それに、私にとっては学校行事のただの1試合じゃなかったから、、

勝ってれば私は、、、

"遥香"

後ろから名前を呼ばれる

遥)◯◯君…

◯)試合すごかったな、やっぱり遥香すっげえ上手じゃん!

私の横に腰を下ろし笑顔で語りかける◯◯君

遥)ありがと、、

◯)よく頑張ったよ、めっちゃ面白い試合だった

遥)うん、、、

◯)…落ち込んでる、、よな?

遥)うん、、だって、最後私が決めてれば

◯)勝ってたから?

遥)うん

◯)あの後クラスの人はなんて?

遥)気にしないでって、、

◯)だろ?誰も遥香のせいだなんて、、

遥)勝ちたかったの…

◯)…

遥)私にはどうしても負けられない試合だったの!それを自分の手で、、

◯)そっか、、

遥)…

◯)なんで、、そんなに勝ちたかったの?

遥)え、、、

◯◯君からのその質問で私はとんでもないことを口走っていたことに気づく

遥)え、えーっと…

だって私が勝ちたかったのは、◯◯君と、、、

◯)…ん?

私の答えを待つ◯◯君

遥)えっとね、えーっと、、、

◯)…まぁ、俺が言いたかったのはそんなに考え込みすぎないでってこと

そう言って腰を上げ歩いていく◯◯君

遥)あっ、、

◯)遥香は笑ってる方がいいよ、それあげる

◯◯君が先ほどまで腰を下ろしていた場所を指差す

缶ジュースが置かれていた

◯)じゃあまた👋

そう言って去ってしまった

その背中を見送り横に置かれた缶ジュースを手に取る

遥)これ、、私の好きなやつ

本当に◯◯君はずるい

遥)負けたのに、、ご褒美貰っちゃったじゃん


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