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今、妄想中6

ある日の放課後

私は借りていた本を図書室に返却し教室へ向かっていた

あとは荷物を持って帰るだけだ

ガラガラ

賀)あ、やんちゃん

教室のドアを開けるとクラスメイトの金川紗耶ちゃんが窓辺に腰掛けていた

俯きがちで表情は見えない

賀)あれ、今日は部活ないんだっけ?

金)今日は、、部活休んだの

賀)そうなんだ、、具合悪いの?、保健室まで一緒に行く?

金)ううん、大丈夫だから気にしないで

賀)そっか…、えと、じゃあ私帰るね、また明日

机の上のリュックを背負い教室から出ようとした時

金)ねぇ、かっきー

賀)ん、どうしたの?

金)かっきーはさ、私のことどう思ってる?

賀)え?、どうしたの急に

金)いいから、どう思ってるの?

賀)え、、やんちゃんは、大切な友達だよ

金)…ありがと

賀)うん…

2人の間に沈黙が流れる

少ししてやんちゃんが口を開いた

金)私はね、かっきーのこと、友達じゃ済ませられないの

賀)え、、

金)私は、、かっきーのこと、好き、、本気で好きなの

突然の出来事に理解が追いつかない

賀)えっと、、

金)私は必死にアピールしてたんだよ

窓辺にいたやんちゃんが気付けば私の方へ一歩、また一歩と近づいている

金)かっきーが可愛いって言ってくれたから、今まで色々試してた髪型も固定したし、かっきーとお揃いで買ったキーホルダーも肌身離さず大切にしてね、、

じわじわと距離をつめてくるやんちゃん

賀)ちょ、ちょっと落ち着いて!

金)なのに、、なのにかっきーは全然気づいてくれない…

背負っていたリュックが教室の壁についた

もう下がれない

金)だから今日は決めたの

ドン

金)鈍感なかっきーにもわかるように、私の気持ちを伝えるって

壁ドンされた状態で至近距離で見つめられる

金)かっきー、、好きだよ

賀)や、やんちゃん///

金)照れた顔もとっても可愛いよ

やんちゃんは顔を近づけてくる

賀)ま、待って///

金)大丈夫だから、、私に任せて

2人の距離は、、、






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"はるかー!、ご飯よー!

賀)はっ!?

おっと、、自室で勉強していたらいつのまにか妄想の世界に入り込んでしまったようだ

"はるか〜!ご飯冷めちゃうわよー!"

賀)今行く〜

それにしても今の妄想の中のやんちゃん、、

賀)強引なやんちゃんも、、いい///

自宅でも妄想は止まらない賀喜さんでした


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