今、妄想中21
湊)転校してきました湊王子です、よろしくお願いします
"ねぇねぇ、かっこよくない?"
"すごく背高いね"
"私アタックしちゃうおかな?"
僕の名前は湊王子、この度乃木高校に転校してきた高校2年生
"じゃあ湊くんはあそこの席ね"
湊)はい
指定された席に着席し隣の子に挨拶をする
湊)よろしくね😊
"うん、よろしく…///"
見てもらっている通り、僕はかっこいいらしい
実際転校してくる前の学校でもまぁモテた
ファンクラブがあったとかなんとか
"ねぇねぇ湊くん、仲良くしてね☺️
湊)うん、よろしくね😊
休み時間になった途端に僕の机を囲う女の子達
これもまぁ慣れたものだな
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乃木高校に転校してきて数日
"湊くんおはよう☺️"
湊)おはようございます😊
"ねぇねぇ湊くんと挨拶しちゃった〜"
"私もしたし〜"
すっかりクラスの女の子達は僕の虜になってしまったようだ
そろそろ他のクラスの子のところにもいこうかな
一つ勘違いして欲しくないのは僕は決してたらしではない
ちゃんと好きな人ができればその子に一直線になるし、ただこの多くの女の子から視線を感じるこの生活がなんていうか、、心地よいのだ
わかるかな?
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そして放課後
湊)さてさて、、
可愛い女の子を探して校内を歩いていると
湊)おっ
隣のクラスの教室で一人帰り支度をしている女の子が
湊)こんにちは
"えっ、、こ、こんにちは"
怪しむような目を向ける女の子
湊)ごめんね、急に声かけちゃって
"いえ、、"
湊)僕、最近転校してきた湊王子です
"どうも、、"
湊)えっと名前は、、
松)松尾美佑です
湊)松尾さん、いい名前だね
松)は、はぁ、、
うーん、なんか反応がよろしくないなぁ、いつもだったらこの辺で頬が赤くなるはず…
湊)あのさもし良かったらなんだけど学校の案内とかお願いできないかなぁと
松)あ、私今日はちょっと用事があるので
リュックを背負い僕の横を通り過ぎようとする松尾さん
湊)ちょ、ちょっと待ってよ
咄嗟に松尾さんの手を掴み静止すると、、
松)ちょっ、、触んなし!
すごい力で振り解かれた
湊)え、、
理解し難い展開に困惑していると
松)なんのつもりか知らないけど、本当に学校の案内して欲しいんなら先生に頼め!じゃなきゃ話しかけてくんなよ!
すごい剣幕で僕に向かってくる松尾さん
湊)そ、そんなつもりじゃ、、、
松)じゃあどんなつもりだよ、いきなり手掴むとかありえねぇからな!
湊)…
松)二度とすんなよ!この×××××××が!
信じられない言葉を吐いて松尾さんは去っていった
松)まじでありえない、今日せっかく紗耶ちゃんと手繋いだのに、紗耶ちゃん以外の奴と手繋ぐとか普通に、はぁもう、せっかく、はぁ…
何かを呟きながら
湊)…
こんなの今までの人生で初めてだ。
泣きそう。
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