僕

僕の名前は岩本◯◯

◯）姉ちゃん！そろそろ起きないと遅刻するよ！

"ん〜、今起きる〜"

◯）もう先に出るからね！ちゃんと学校行くんだよ！

"は〜い"

家を出て学校へ向かう

さっき寝ぼけて返事していたのは僕の姉ちゃん

僕とは違う高校に通っている

◯）よし、いつも通り

腕時計で時間を確認し、いつも通りの時間に家を出れたことに満足する

音楽を聴きながら学校への道を歩いていく

この曲がり角を曲がればもう少しで学校に到着する

曲がり角を曲がろうとすると、、

◯）わっ

危うく人とぶつかりそうになる

◯）す、すみません！

"いえ、私の方こそ、、って先輩じゃないですか"

◯）ん、あぁ、遠藤か、おはよう

遠）おはようございます☺️

この子は遠藤さくら、一つ下の後輩
同じ部活とか同じ委員会というわけではないがよく話す後輩だ

遠）なんか最近はよく会いますね

◯）確かにそうだね

話すようになったきっかけはたしか、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

進級してからすぐの頃

授業の間の休みでトイレに行った帰り、教室に戻ろうとすると

前方にウロウロしている新入生らしき姿が

◯）君大丈夫？

"えっ、、あ、あの、、、"

おっと、いきなり声をかけたせいで怯えてるようだ

◯）いきなりごめんね、何か困ってるみたいだったから

"えっと…"

◯）一応僕先輩だからさ、何かわからなかったら

"び、美術室に、、"

◯）ん？美術室？

"次が美術の授業で、美術室に行きたいんですけど…"

◯）あ、場所がわからない？

新入生がうなづく

◯）それなら連れてってあげるよ

美術室へ小走りで向かう

その後を新入生がついてくる

間も無く美術室に到着

◯）ここが美術室だよ

"ありがとうございます！🙇‍♀️"

◯）いえいえ

キーンコーンカーンコーン

◯）やばっ、じゃあここで👋

"あ、あの！"

◯）ん？

"な、名前、、名前教えてください"

◯）あぁ、岩本◯◯です、よろしくね"

遠）岩本先輩…わ、私は遠藤さくらです！

◯）遠藤さんね、よろしく、じゃあ👋

僕は急いで教室へ戻った

ーーーーーーーーーーーーーーー

そこから校舎ですれ違ったりすると挨拶とかしてくれるようになったんだっけ

◯）じゃあまた👋

遠藤と別れて教室へ

◯）おはよー

"おぉ、おはよう◯◯"

◯）おはよう、何してんの？

"今日のテストの予習"

◯）真面目だね〜

"真面目とかじゃなくて当然だから"

◯）なるほど笑

"◯◯は平気なの？"

◯）多分大丈夫👍

"まぁ◯◯は元々頭いいからね、そういうとこ生意気だよね"

◯）そんなことないよ、頭いいのは梅澤だろ

梅）私なんて全然、ついていくのがやっとだよ

今僕の目の前にいるのは梅澤美波、2年生から同じクラスになって仲良くなった

梅）あ、そういえば

◯）ん？

梅）美月にLINE教えてもいい？

◯）えぇ〜

梅）あんたのLINE欲しいって頼まれてるの

◯）うーん

梅）なんかあるの？

◯）いやぁ、まずなんであの山下さんが僕のLINE欲しいの？

梅）え？

山下美月さん、僕が通うこの高校のマドンナだ
梅澤と仲が良い

◯）だってこれといって関わりないし、たまに梅澤と一緒にいる時話すくらいでさ

梅）（こいつまじか…）とにかく！送っとくからあとはそっちでよろしく

◯）えぇ〜

別に山下さんのことが嫌いなわけじゃない

けど、平穏に過ごしたい僕からしたら山下さんと関わるのは少々リスキーというかなんというか、、、

そんなこと思っていると、、

ピロン！

📱"◯◯くん、山下美月です、よろしくね"

📱"岩本です、よろしくね

仕方ないか。