後輩3
私の名前は遠藤さくら
現在学校へ向かってる途中
前方には愛しの人、岩本◯◯先輩が
今日は曲がり角でタイミングを見計らってぶつかりにいったりはしないで後ろをついて歩いている
なぜか、、
それは、先輩に忍び寄る女の影を調査するためである
先日私と帰っている途中、先輩の携帯に着信が
話の内容までは聞き取れなかったが、電話の向こうからは明らかに女の声がした
我が愛しの先輩に、、女が?
そんなの絶対に許せない
私の先輩を誑かして何か企んでるに違いない
私が先輩を救ってあげなきゃ
だから今日一日は先輩と話さず少し離れたところから観察することにする
本当はすごい話したいけど…
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朝のHRが始まる15分前
先輩が教室に到着
"おはよー"
"おはよ〜"
クラスメイトと挨拶を交わし席についた先輩
するとそこに近づく影が
"おはよ◯◯"
"おう、おはよう梅澤"
誰、誰よあのモデル体型の女は
今先輩が梅澤って呼んで、、ん?梅澤って…
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田)ねぇねぇさく!
遠)どうしたのまゆたん
田)さっき廊下で梅澤先輩とすれ違った!
遠)梅澤先輩?
田)え?まさか知らないの?
遠)う、うん
田)私たちの一つ上の梅澤美波先輩、すっごく綺麗でしかもモデルみたいな体型で学校の女子の憧れの人だよ
遠)そ、そーなんだ
田)どうしたらあんな風になれるんだろうね、はぁ、本当に綺麗だったなぁ、、
遠)ふーん
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この間まゆたんが言ってた人か!
ま、まさかあの人が先輩と、、
今もすごく仲良さそうに話してる、、
で、でも負けない!
先輩を思う気持ちは私の方が、、
とにかくまだ可能性に過ぎない引き続き調査を続けよう
私はメモに"容疑者① 梅澤美波"と書きその場を後にした
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私の調査は放課後も続いた
現在先輩は下校中
今日は先輩の部活が休みのためいつもより早い下校だ
私の前をイヤホンをつけながら一人歩く先輩
遠)(このまま家に着いて終わりみたいだな、やっぱりあの梅澤って人が第一候補か、、)
そんなことを思っていると
"あっ、◯◯〜!!"
角から出てきた謎の女が先輩に抱きついた
遠)はっ!?
なんだなんだなんだ
なんなんだあの女!
いきなり先輩に抱きつきやがって!
てか、先輩もそんなに嫌がってる素ぶり見せないし、、
ど、どういう関係!?
その後も観察を続けていると
遠)え…
あろうことか、二人で先輩の家へ入っていったではないか
遠)…
しばらく何も考えられなかった…
先輩が…
女と…
私はメモに"ターゲット決定 謎の女" そう書きその場を後にした
遠)許さない…
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