隣の四姉妹19
"休みだからといって気を抜きすぎないように日々過ごしてください"
"校長先生、ありがとうございます"
"それではこれで終業式を終わります"
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
"夏休みだぁ!ふぉー!"
"なぁ来週の火曜日空いてる?、遊び行かね?"
夏休みの到来に浮き足立つ生徒を横目に私はそそくさと帰りの支度を進めて教室を後にする
"あ、待って美佑ちゃーん!"
下駄箱で靴を履き替え少ししたところで後ろから声をかけられる
がそれを無視して歩き続ける
"ちょ、ちょっと待ってよ"
美)…なに?
しつこいので仕方なく相手をすることに
"ふぅ、やっと止まってくれた"
私に声をかけたのは同じクラスの望月という男
整った顔立ちが学校の女子にとても人気らしいが、、私にはよくわからない
この男、至る所で私に声をかけてくる、面倒なので毎回突き放しているのだが根性はあるみたいだ
"明日から夏休みだし、今日帰ったらしばらく教室で会うこともなくなるじゃん?"
美)まぁ、そうだね
"美佑ちゃんに会えなくなるのはすごく寂しいんだよ僕"
美)ふーん
"そこで提案なんだけどよければ夏休みのどこかで僕と"
美)ごめん、じゃあ👋
"そ、そんな〜"
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
望月を軽くあしらい正門に向かって歩き出す
今日は部活休みだし帰って部屋でゆっくりしよ
そんなことを思いながら正門をくぐろうとすると
"ねぇねぇ君すごく可愛いね"
"誰か待ってるの?"
"一緒に待ってあげようか?"
男子達が女の子を囲んでいた
?)えーっと、、その、、
女の子はとても困っている様子
まったく、、、
私は男子達に近づいて行った
美)ねぇ
"えっ、、み、美佑様!"
"ま、まじか"
美)その子、困ってるみたいだからやめてあげてくれないかな
私はキッと男子達に睨みを効かせた
"す、すみませんでしたー!"
美)はぁ、、
?)か、かっこいい///
美)大丈夫?
?)は、はい、ありがとうございます
女の子を見ると見覚えのない制服を着ていた
美)うちの高校じゃない、、よね?
?)はい、ここから少し離れたところの中学校に通ってます
美)あ、中学生か
?)はい!
女の子がニコッと笑う、確かにとても可愛い子だ
美)こんなところで誰か待ってるの?
?)はい、従兄妹のお兄ちゃんを待ってて
美)そうなんだ
?)今日から夏休み入るから泊まりで家遊びに行くことになってるんです😆
美)ふーん、仲良いんだね
?)はい!😊
美)あ、そう言えば名前まだだったね、私田村美佑です
菅)美佑さん、、私菅原咲月です!さっきは本当にありがとうございます!
美)どういたしまして、咲月ちゃんね
菅)はい!😊
美)せっかくだし、その従兄妹のお兄さんが来るまで一緒に待ってるよ
菅)え、いいんですか?
美)うん、さっきみたいに囲まれたりしたら心配だし
菅)ありがとうございます😊
それからしばらく咲月ちゃんと話をしながら待っていると
菅)あ、来ました!◯◯君👋
美)◯◯君?
知ってる名前が飛び出し驚いていると張本人がこちらに駆けてくる
◯)おう咲月、美佑も一緒だったのか
美)う、うん
菅)さっき困ってるところを美佑さんが助けてくれたの
◯)そうだったのか、ありがとな美佑
美)全然、大したことじゃないし、、
菅)◯◯君、美佑さんと知り合いなの?
◯)あぁ、美佑もほら隣の家の
菅)あぁ!そうだったんですね!
美)うん
◯)そういえばこの子は俺の従兄妹で、、
美)あ、さっき自己紹介は済ませたよ
◯)あぁ、そうだったか
菅)さっき田村って苗字だったのでもしかしたらと思ってましたけど、そうですか◯◯君のお隣りに住んでる四姉妹さんの
◯)そう
美)じゃあ、私はこの辺で
そう言って一人で帰ろうとすると
菅)え、一緒に帰りましょうよ美佑さん!
咲月ちゃんに腕を掴まれ制止される
美)え、でもこれから二人で遊ぶんじゃ
◯)遊ぶって言っても家でゲームだし、方向同じだから一緒に帰ろう
菅)うんうん!
美)そういうことなら、
◯)あ、でも並んで歩くのは学校ちょっと離れてからな
、視線が気になる🤚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
咲月と美佑と並んで家への道を歩く
菅)美佑さん陸上やってるんですね
美)まぁね
◯)すごい足速いんだよ
菅)そうなんですね✨
美)そうでもないよ、私より速い先輩いっぱいいるし
話をしているうちに家へと到着
◯)ん?あれは、、
すると田村家の前に人影が
真)あ、◯◯じゃん👋
◯)おう真佑
真)美佑も一緒だったんだ、あと、、
真佑は咲月をじっと見つめ、、
真)この可愛い子はどなた?
◯)俺の従兄妹の咲月
菅)あの、菅原咲月と申します
そう言ってペコペコする咲月
真)◯◯のお隣さんの田村真佑です、よろしくね😊
菅)よ、よろしくお願いします!
真)咲月ちゃんすごく可愛いねぇ
そう言って咲月の頭を撫でる真佑
顔が完全にお姉さんの顔になってる
菅)そ、そんなことは///
真)そんなことある、すっごく可愛い☺️
菅)て、照れますね///
その後もしばらく真佑は咲月のことをずっと撫でていた
美)姉さん、そろそろ
真)そうだね、そろそろ帰ろっか、じゃあまたね咲月ちゃん😊、◯◯もまたねー👋
◯)おう👋
真佑と美佑は家に入っていった
◯)じゃあ俺らもゲームやるか
菅)うん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◯)ただいまー、母さんはまだみたいだな、荷物その辺に適当に置いて
菅)うん
◯)手洗ってお茶飲んだらゲーム始めるか
菅)ねぇ◯◯君
◯)ん?
菅)ゲーム始める前に聞いときたいことがあるんだけど
◯)どうした?
菅)お隣の田村四姉妹さんはどうなってんの!?
◯)ど、どうなってるって?
菅)全員可愛すぎるでしょ!、なんだあれ!
◯)まぁ、確かにな
菅)なんでそんなに自然体でいられる!?全員可愛いのにいい人そうってなんだ!◯◯君前世でどんな得積んだらあの四姉妹がお隣さんになるの!
◯)そう言われても、、
菅)まぁいい、、それで?
◯)ん?
菅)誰なの?
◯)なにが?
菅)とぼけなくていいよ、誰?
◯)なんのことだかさっぱりです
菅)はぁ、、誰が彼女なの?
◯)ぶっ!
飲もうとしていたお茶を勢いよく吹き出してしまった
菅)きったな〜
◯)お前が変なこと言うからだろ!
菅)別にー、なんもおかしなこと言ってないけどな〜
◯)まったく、、あいつらとは別にそういうんじゃねぇよ
菅)本当に〜?
◯)ほんとほんと
菅)じゃあ他にいるの?
◯)…別に
菅)何今の間、怪しいー
◯)はいはい、もうゲームやるから準備しとけ
菅)は〜い
やっと大人しくゲームの準備を始めた咲月
◯)まったく、、あいつ恋バナ大好きだから無理やりそういうことにしたがるんだよな、、厄介だ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?