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技術士試験には動機が大切だという話

はじめに

 技術士を目指すきっかけや動機というのは人それぞれかと思います。

会社命令で仕方なく
転職などでキャリアアップに有利だから
開業を目指して

などなど、きっかけは色々、動機も色々

 受験動機というものが何故、大切か?について述べていきます。

モチベーション維持

 1つは、受験が大変なので、モチベーションを維持するためにも必要となるからですね。
 技術士に論文の添削をしてもらっている間に、カーボンニュートラルという単語が嫌いになってきたり
 カーボンニュートラルってなんやねん!!
ってなってきて、最後は『受験、辛い、なんでこんなことしてんねん』
 こういう辛い時期を乗り越えていくためにも、自分がどうして技術士を取りたいのかを強く意識することは大切です。

技術士という資格に対する理解深化

 モチベーション維持以外に動機にもう一つ重要な役割があります。
それは『技術士とは何か』を理解することです。

 動機が明確な方は『技術士とは何か?』を起点に『技術士を使って今後のキャリアをどう形成するか』という思考ができている方が多い印象があります。
 その方は技術士が何かを理解し、技術士試験で問われることを正しく理解できるため、表現方法や受験手法を学び短期間で合格できます。
 
合格するためのプロセスを私なりに表現すると
①技術士としてふさわしい業務を遂行してきた。
②不足する知識をキーワード学習を通じて補い、専門技術に関する知識を網羅的に把握する
③テクニックを書籍やセミナー受講により習得し①②を的確に表現する
 
①~③流れで動機が明確、キャリア形成のイメージが出来ている人はこの①『技術士としてふさわしい業務』を理解できている方が多いので合格が他の人よりも近いです。

技術士にふさわしい業務とは

 ところで、技術士にふさわしい業務って?
そもそも技術士ってなんだっけ? という方に簡単におさらいです。 

技術士の定義

技術士は技術士法に定義が書かれています。
  
技術士法
第一条
 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする
第二条
 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

技術士法で重要なこと

  『科学技術の向上と国民経済の発展に資する』ことが重要である。セミナー等に行くと常に言われることです。

 もう一つ、キャリア形成の観点では『名称を用いて』というのが技術士資格の大きな特徴です。
 技術士の業務は『名称独占業務』であり、名乗ることしかできません。
 業務独占資格でも必置資格でもありません。(一部の部門では異なる状況にあるらしいですが)
 
 名乗ることのメリットは何でしょうか?名乗ることで何ができるでしょうか?
 コンサルタントとして独立しない、サラリーマン、公務員は技術士として何をしていくのでしょうか?
 
 と偉そうなことを書いていますが、私は受験中も取得後もどう扱うか常に悩んでいたりします。 

私の受験動機、きっかけなどから紐解く落ち続けた理由

私の受験動機

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