幸せへの散歩みち ~犬と猫から学ぶこと~No.29
「モモー、モモーッ。」
猫の低い唸り声が聞こえる。
この警戒を含んだ唸り声は、初めて犬を見た時のもの。犬に噛まれそうになった時も、この唸り声を出す。
犬に首ねっこを噛まれたのかと、声のする方へ行く。
犬は、ヒモが絡まって動けない状態(笑)。
少し離れた所に、猫がいる。何か、口に咥えている。それを咥えて、部屋に入って来た。
口に咥えていたものをポトッと落とす。緑色のものがヨタヨタ動いている。
アマガエルよりだいぶ大きくて、ツヤ消しの緑色。慌てず、焦らす、ジッとしてる。
猫は、爪でチョイチョイと弄んだり、口に咥えたりする。
カエルのつるりとした柔らかい肌に、爪やキバが刺さるのは痛々しくて、カエルをそっと取り上げた。
カエルが物陰に隠れた時に取り上げたので、猫はカエルを探している。辺りをぐるぐる回ったり、カーペットの裏を探したり。
しばらく臭いを嗅いだり、物陰を探したりしていたが、諦めた。
手柄を横取りしたみたいで、代わりの魚をほぐして与える。すぐに、魚を食べに来た。カエルのことは!忘れたみたい。
あまり手は出さないようにしているが、今回は手を出した。これがムカデだったら、手へ出さない。ヤモリやトカゲだと、手を出す。
利害で命の選別をしてるなあ。
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