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30代男女=1,342万人の何処に届ける?

統計局のホームページによると
昨年10月時点の30歳代男女人口は、1,342万人
10%が買ってくれたら130万部!!(いきなりベストセラー><)

そうは上手くいかないから、マーケティング手法がいきてくる
なぜ、単純計算が成り立たないかを考えると
次の打ち手がみえてきます

性別や年齢ではない、なにで読者ターゲットを絞るか

単位時間あたりに本を買う冊数が、人によって違う

読者層によって
読む本の数と、興味の対象が異なるから
必然的に、何冊読んでもらえるか、が変わる

それなら、まず分布を調べるために
下図のように軸を2つ設けて
マッピングの準備をしてみます

どれだけ本を読むか、で上下に分解している

天職、キャリア、転職、に関する本を書きたいので
横軸は、どれくらい切迫して、転職を考えているか
で分布を考えています

昨日ご紹介した、「天職診断

この本がどこに分布するかを考えると
おそらくは
 左下

この左下の位置づけの、マーケティング的な妙味は何でしょうか

セグメント(領域)ごとの人口密度 × 1か月で読む本の数
を意識してみると
この地図には
下図のような特徴があることがわかってきます

一番下が、もっとも人口密度が高い

本はあまり読まないけれど、人数が一番多い

出版業界については素人のわたしですが
KADOKAWAさんと言えば、映画×小説、のようなオムニ媒体での訴求で
あらたな読者層を発掘してきたことが
世代的にも印象深く

おそらくですが
本を滅多に読まない人に訴求しにいって
読者人口を獲得できる
数少ないプレイヤーのなかでも、筆頭格なのだとおもいます

しかも
「今すぐ会社を辞めたい人」とタイトルにエッジを利かせることで
ポジショニングを先鋭化しただけではなく
すぐに買わなきゃと
購買前の最後のワンプッシュ、に
本の題名が一役買っているようにもおもわれます

この「天職診断」が
著者と出版社や流通の方、媒体の力で多くの方に届き
働く幸せが、本を普段からお読みになるかによらず
たくさんの方に訪れることを願ってやみません

そういう意味では、著者でも編集者でもないのに
勝手にドキドキしてしまいます!!

マップの中心には、どのような本がある!?

おととい「天職診断」と並んでディスプレイされていたと書いた
森田昇さんの「転職の技法」はどこに配置されそうでしょうか

わたしは、ど真ん中
転職したいと思った方に一番広くリーチできる
転職関連本の1丁目1番地
に位置しているのではないかとおもいます(下図)

森田昇さんの「転職の技法」

この中心地からであれば、転職を急ぐ人にも
本を読む数がそれほど多くない人にも
転職を考えている読者層(図の左半分)に
がっつりアクセスできてしまいます
(囲碁や陣取り合戦のイメージでお話しています)

その真横、に位置付けられる本も
併せて、イメージしてみると
佐藤恵子さんの「キャリアにこそマーケティングを!」があります

地図の中心地にあり
図の右半分にいらっしゃる読者層
☑ それほど転職をすぐには考えていないけれど
☑ いい話があれば聞いてみたいし
☑ そもそも、自分のキャリアについて落ち着いて戦略的に考えたい
そういう方に伝えたいコンセプト

まるで駅前の出店戦略のように、真横に並ぶのが顧客アクセスを最大化する

比較対照してみると
佐藤さんの「キャリアにこそマーケティングを!」は
キャリア形成「町」の側の住民に主に訴求するような
キャリア戦略の1丁目1番地
という位置づけにあるようにみえます

しかも、良くみてください
この地図は、上に行くほど、1人あたりの読書の冊数が多いので
PV数でカウントすると、下図のようになります

中2段が、穏当かつボリューム感のある、王道の攻め筋であることからPV分布からも一目瞭然

つまり
両書籍が配置されているポジションこそ
まず最初にマーケターが目指す、ボリューム層なのではないでしょうか

空白地、はどこか!?

勘のいい方であれば、既に私がどこを狙おうとしているのか
もうお気づきかとおもいます

==>ハイ! 右上を狙いたいです

本を良く読まれる、しかも熟考するタイプの読者層

キャリアを手堅く積み上げていらっしゃる方を支持する位置づけ

けっして容易ではない位置づけなのだとおもいます
左下の投機性と同じくらい
右上の当たれば大きい可能性は
これまでも多くの方がきづいてチャレンジするも
上手くいかなかったのかもしれません

ここに、わたしは「品質」という、常識的だけど体系立って深くは追及することがない軸で、挑むことで
本をよく読まれる方が
ご自身のキャリア形成に自信をもって臨めるような本を
ご提供したいと考えています

のこり2つの角、全体感としての市場

右上の角の魅力と、攻略のむつかしさ
については
まだまだ調査が必要とかんがえています

くわえて、左上についても理解を深めることで
読書数が多い読者に共通する、なんらかの特徴
をつかめるかもしれず

このあたりの探求はつづけていきたいと考えています

ほかの先行図書もマッピングしていきたい

願わくば、右端の縦一列を 抜いていきたい

そこで、私なりの理解の仕方として
右下にある
無関心で、本をあまりお読みにならないかもしれない層に
音声配信で、しっかりリーチし
このタテ×ヨコ2軸の持ちうる意味について
探ってみたいとかんがえています

行く行くは、右端の縦一列を
あまり開拓されてこなかったように見える市場として
活性化できる存在になりたいとおもいます

ご紹介させていただいた3冊のうち
「天職診断」以外の2冊については
来週また、1冊ずつ読書感想をご報告してまいります!

ご通覧ありがとうございました!感想やお気づきの点などコメントいただけましたら幸いです

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