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UNDEADはYOASOBI史上最もエネルギッシュな曲?!

YOASOBIの新曲「UNDEAD」が、2024年7月1日(月)に配信リリースされました。ABEMAが独占配信するアニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」のエンディング主題歌です。
YouTubeでは今のところAyase/YOASOBIチャンネルでカバーアートだけのMVと、アニプレックスチャンネルから『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』ノンクレジットED映像が公開されています。
今回、UNDEADの曲のサウンドの特徴のYOASOBIのなかでの位置づけをSpotify API特徴量で可視化しました。

UNDEAの原作小説は、西尾維新書き下ろしの2つの短編小説「なでこパスト」と「しのぶフューチャー」です。こちらを読むことでより曲の理解が深まります。


Spotify API 特徴量

UNDEADのサウンドがYOASOBIの曲のなかでどのような位置づけにあるのか分析してみました。
デジタル配信サービスのSpotifyは配信している各曲の様々な特徴量をPytonのプログラムで取得できるSpotify APIを提供しています。

Spotify APIが提供している特徴量のうち、今回は "energy"、"loudness"、"valence"、"tempo"、"mode" で YOASOBI全曲のなかでのUNDEADの位置を可視化しました。各特徴量の簡単な説明です。
energy”: 強度と活動の知覚的尺度
”loudness”: 物理的な強さ(振幅)と心理的な相関関係がある音の質
"valence": 音楽的なポジティブさ
"tempo": 全体的な推定テンポを1分あたりの拍数(BPM)で表したもの
"mode": 曲のモダリティ(メジャーまたはマイナー)

各特徴量のBox Plot

"energy"、"loudness"、"valence"、"tempo" についてYOASOBI全曲のなかでのUNDEADの位置をBox Plotで可視化しました
結果、UNDEADは"energy"  と "loudness" で最高値でした。すなわち、UNDEADはYOASOBI史上最もエネルギッシュな曲といえます。 
小説と歌詞からは、「過去にとらわれず、未来に絶望すること無く、今を生きろ!」という強いメーッセージが伝わりますが、サウンドには物語シリーズのファンでもあるAyaseの同様の強い想いが込められているようです。
ちなみに、圧倒的に"energy"の低い、言い換えれば落ち着いている曲は 海のまにまに です。

YOASOBI全曲のSpotify api 各特徴量の box-plot

Spotify API特徴量をUMAPで2次元に可視化

UMAPは高次元の特徴量を2次元に圧縮して可視化する手法ですが、元の特徴空間上で近い点が圧縮後にも近くなるように圧縮されるので各データのクラスターが見えやすくなります。
YOASOBIの各曲の特徴量("energy"、"loudness"、"valence"、"tempo"、"mode")データをUMAPで2次元プロットすると UNDEAD群青アイドル怪物あの夢をなぞって がクラスターを形成していることがわかります。YOASOBIのなかでも人気の高い曲がUNDEADの近くにあります。

YOASOBI各曲のSpotify API特徴量データのUMAP



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