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【ビル・ゲイツの人口抑制と肺を攻撃するウイルス出現のシナリオ】George(雑誌)1997年2月号より

George 1997年2月号の表紙

【ビル・ゲイツのインタビュー部分抜粋】

なぜ別々にしているのですか?

代替案が不適切だからです。
私には私の個人的な見解があります。
そして、マイクロソフトという会社は、政治的なことにはほとんど関与していません。

私自身の見解は、自分がとても幸運で、誰かから期待され、自分の指揮下にある資源は、実は社会の資源なのだと思っています。
そして、それをどう還元していくかを考えなければならない。

私は教育プロジェクトに資金を提供し、

「人口抑制」に資金を提供し、

ユナイテッド・ウェイ(たぶん非営利資金調達関連会社の国際ネットワークのこと)にとても熱心に取り組んでいます。

【肺を攻撃するウイルス出現のシナリオの部分抜粋】

最悪のシナリオは?
人口過剰の惑星が、肺を攻撃するウイルスによって窒息死することです

25年前、多くの専門家は抗生物質とワクチンによって伝染病は過去のものになると言っていた。

しかし、天然痘のような病気が克服されるたびに、新たな病気が出現している。
エイズ、ライム病、レジオネラ症、毒素性ショック症候群、エボラ熱、大腸菌感染症(0157:H17)、などなどである。

ロシアのジフテリア、中南米のコレラやデング出血熱、アメリカのマラリアや薬剤耐性結核など、ある病気が制圧されるたびに、別の病気が再浮上しているのだ。

新しい病気には、他種族の微生物との人間の接触(例えば、アフリカのサルから感染したエイズ)、環境の変化(森林再生と郊外開発によるライム病)、新しい技術(エアコンや温水器によるレジオネラ症(毒性ショック症候群)およびそのシステム)、抗生物質に適応した微生物の突然変異(薬剤耐性結核)など、多くの原因がある。

2020年 今後数十年にわたって、感染症の被害は貧しく不安定な国々で最も深刻化するが、豊かな国々ではこれまでと同様に新たな疾病が発生し続けるだろう。

アメリカでは高齢化が進み、加齢に伴い感染症のリスクが高くなる。
60歳以上の人々は、医学の進歩により、おそらく他の人々よりも恩恵を受けるだろうが、新たな脅威にも直面することになる。

がん治療や臓器移植はより成功しやすくなるが、その結果、手術後の感染症がより悪化する可能性がある。
長生きする人が増えれば、病院や老人ホームで過ごす時間が増え、薬剤耐性菌にさらされることになる。

例えば、人口過剰の地球が、肺を攻撃するアンドロメダ・ウイルスによって窒息死する、というような最悪のシナリオを売り込んでキャリアを築いてきた人たちもいる。

確かに、新しいレトロウイルスや殺人エボラ出血熱のような病原体の暴走によって、恐ろしい地球規模の疫病が発生する可能性はある。

我々の技術や行動が微生物の進化を加速してきたため、新たな疫病の脅威を減らすには、『人口増加の抑制』、『食料や水の清浄化』、『感染症や薬剤耐性の監視システムの構築』など、思慮深い取り組みが必要である。

しかし、人類が絶滅することはないだろう。
少なくとも、『人間の免疫システムは驚異的な機知に富んでいるから』である。

感染症は自然界の普遍的な事実であり、微生物は私たちと環境を共有している。
ある種の微生物にとっては、私たちが環境なのだ。
最大の脅威は、微生物ではなく、私たち自身を守ることができないことかもしれない。

(当時から、人の免疫システムがすごいということは分かっていたんですね)

オマケ

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