ハイ・ファンタジー化した世界

今の状況をサイレントウォーと呼ぶ人もいる。
遺伝子改変ワクチンを打ちまくられ、ゲノム編集真鯛が表示義務もなく流通している異常な世界。でも、ほとんどの人は違和感なく日常を何気なくこなしている。だからサイレント。工業化された世界に生まれたエコノミックアニマルは、生まれながらにコンクリートジャングルに囚われているので違和感を感じ取ることができない。

リアルの世界こそがファンタジーになってしまっているのに、誰もその異常さに気が付かない。ウィリアム・モリスは産業革命によって工業化されていく社会をファンタジーだと皮肉ったが、彼の皮肉はハイ・ファンタジーにカテゴライズされ、異世界に葬られた。彼の思想を引き継いだトールキンの「指輪物語」も、同様。

工業化された社会の主たちが、モリスらの試みが成功しリアルの世界こそがファンタジーだとバレるのを恐れ、彼らの作品にファンタジー(無意味)だというレッテルを貼ったのだ。

ファンタジー作品は工業化された社会に対する批判として生まれたのに、文学性(意味)をそぎ落とされてエンタメとして消費されるべきものになった。象徴的なのが「風の谷のナウシカ」。遺伝子改変されたミュータントであるナウシカが結局何と戦っていたのか、ほとんどの人はそれを知らない。結果、日本人の8割がワクチンを打ってしまった。

「ロードス島戦記」はラノベの先駆となった作品。文学ではなくラノベ。工業化に仇なすものはラノベまたはファンタジーとカテゴライズされる。「異世界転生もの」の先駆となった作品群がそもそも内包していた元来の意味を知る人はほとんどいない。結果多くの人がワクチンを打ってしまい自らミュータントとなって幻想世界に完全に囚われた。職業は家畜。能力は豚の鳴き声。仕掛けられた罠の場所を教えてもらえない日本社会という悲劇。子供にまで努力義務としてワクチン接種を半ば強制する異常なハイ・ファンタジー。

そもそもコンクリートジャングルで生まれた人間は工業化の意味を感じ取ることが出来ない。この手の意味は本来、頭でとらえるよりも感じ取るべきなのだが、鶏舎のニワトリにそんなことができるはずない。そう企画されてきたのだから。

自然の中で成長できなかった人間は違和感を直感することが出来ない。だからサイレントウォーが起きていることに誰も気が付かない。

おわり