誕生日にすること

「バラ色の日々」THE YELLOW MONKEY


 僭越ながら、本日私の誕生日です。本当に、学生時代以降はじめてくらい、誕生日丸一日お休みです。まあ、仕事であっても、普段通り淡々と一日過ごすだけなんですけどね。
 ここのところ数年、誕生日に決まってやっていることがあります。それは、遺言の確認と好きな曲で一日を始めて、終わること
 遺言は、まあ、同居家族もいないしいい歳だからです。法学部生だった時「遺言書の難しさ」を知ったのと、成人してから祖父母の遺産争いに巻き込まれて「人が死ぬことの大変さ」を痛感したので。本人は伝えてたつもりでも……というパターンが多かったです。
 負債も資産もないのですが、例えば今突然私が死んだら、口座に残ったお金や家財道具諸々の後処理は、おそらく実弟がやる羽目になる。おそらく、とっても面倒くさいと思う。やること多すぎて、途方に暮れるに違いない。
 なので、「本とCD・DVDは売れるもんは全部売って、金にして君がもらっといて」「使えるものがあれば使ってくれていいけど、基本もう全部捨てて」「ハンコや通帳や年金手帳等は全部ここに入ってるから」「知人や職場の連絡先は、鞄のここに入ってる手帳のここに…」という感じで要望や指示を残しておきます。甥が生まれてからは、私が残したお金や権利・資産的なものは全部甥のために使って、も書き加えてます。
 別に、今自分に自死願望や大きな病気があるわけではありません。加齢による不調は色々ありますが。
 ただ、誕生日にこれを更新しておくことで、なんとなく今後の自分に必要なもの・不要なものが整頓できる気がします。ミニマリストではないし断捨離もしてないのですが、後の処理をしてくれる人のためにもあまり無駄なものを溜め込んじゃいかんなあ、と思います。
 あと単純に、事務的な必要なもの、どこに置いてたっけ?まとめてあったっけ?という再確認のため……。
 一日の始まりと、一日の終わりに、自分の一番好きな曲を聴く。これはもう子供の頃からずっとやってます。なんとなく、新しい歳の一番初めは好きな曲で彩りたいし、その日の終わりにも好きな曲で退場したい、という謎の願望。
 子供の頃、学生の頃はその時々で違う曲でしたが、もうここ10年以上は一曲決まってます。THE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」。売れた曲ではありませんが、ファンとバンドのテーマ曲であり、私も大好きな曲。まだ先だと思いたいですが、人生が終わる時も、この曲を聴いていたいものです。
 そして、毎年私を祝ってくれる友人たち。ありがたや。みんなほとんど結婚して子供がいて忙しいだろうに、毎年必ずプレゼントを送ってくれる。本当にありがたや。
 こういう時にお互いの消息や現況を伝えあったり、久しぶりに馬鹿話をしたり。これが一番うれしいかもしれません、誕生日。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?