$『特攻ギャリソン・ゴリラ』
概要
『特攻ギャリソン・ゴリラ』は、第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ギャリソン中尉率いる「ならず者部隊」が諜報と破壊工作を繰り広げる物語。特技を持った囚人たちを、特赦を餌にしてナチスと戦わせるという点では、同時期に公開の映画『特攻大作戦』と通じるものがあります。
本作はTVシリーズ『コンバット!』の後番組として、同じセルマー・プロダクションにより2クール全26話が製作され、日本では昭和43年(1968年)1月よりNET(現テレビ朝日)系で放送されました。
◆登場人物
ギャリソン中尉:ロン・ハーパー(田口計)
アクター :チェザーレ・ダノーバ(森山周一郎)
アパッチ :ブレンドン・ブーン(中田浩二)
イタチ :クリストファー・ケリー(内海賢ニ)
カジノ :ルディ・ソラリ(渡辺猛)
ナレーター:大木民夫
$戦争テレビドラマとして名作と言われる「コンバット!」と同じセルマー・プロダクションが製作した「特攻ギャリソン・ゴリラ」("Garrison's Gorillas")は戦闘シーンに迫力がある戦争ドラマです。ギャリソン中尉が率いる潜入・破壊工作の特殊部隊を描いたもので、4人の部下はいずれも刑務所に収監されていた囚人で、恩赦を引き換えに危険な任務に従事するのです。ひとくせもふたくせもある部下たちは、ペテン師の「アクター」、ナイフ投げの名人で、アメリカインディアンの「アパッチ」、スリ常習犯の「イタチ」、そして元ギャングで爆破の達人「カジノ」。極秘任務についている最中でも、なんとか逃亡しようとしたり、戦利品をちょろまかそうとするならず者たちです。1967年にABC系列で放映され、1968年には日本教育テレビ(現テレビ朝日)で放映されました。ギャリソン中尉にはロン・ハーバー、アクターにはチェザーレ・ダノーバ、アパッチにはブレンダン・ブーン、イタチにはクリストファー・ケリー、カジノにはルディ・ソラリが扮していました。それぞれ声の出演は田口計、森山周一郎、中田浩二、内海賢二、渡辺猛が担当し、ナレーターは大木民夫でした。
なお、Garrison's Gorillasという題名は、gorilla(野獣のゴリラ)とguerilla(ゲリラ)をかけたところから来ています。囚人を特殊部隊に使って作戦を遂行するというストーリーは映画の「特攻大作戦」("The Dirty Dozen、1967)も同じです。こちらはロバート・アルドリッチ監督、キャストはリー・マーヴィン、ロバート・ライアン、ジョージ・ケネディ、チャールズ・ブロンソン、アーネスト・ボーグナインなど豪華です。
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