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$『2012』(にせんじゅうに)2009年のアメリカ合衆国のSFパニック映画。

$『2012』(にせんじゅうに)は、2009年アメリカ合衆国SFパニック映画ローランド・エメリッヒが監督、エメリッヒとハラルド・クローサーが脚本を務め、ジョン・キューザックアマンダ・ピートキウェテル・イジョフォーオリヴァー・プラットタンディ・ニュートンダニー・グローヴァーウディ・ハレルソンが出演している。古代マヤ人が2012年の冬至ごろに訪れると予想した人類滅亡に関する幾つかの仮説を元に製作された[4]。これはメソアメリカ文明長期暦において、2012年12月21日に一つの区切りを迎えることから来ている。映画は仮説の支持者が想像する人類滅亡を告げる大災害に直面した数人の登場人物らの行動を同時進行的に描いている。


ストーリー

2009年、インドの科学者サトナムは、地球内部が加熱され流動化が進んでいることに気が付き、数年後に地球的規模の地殻変動により大破局が起きることを突き止める。惑星直列が原因で太陽活動が活発化し、コロナが地球を蔽ったため、地球内部がプラズマで加熱されることで、マントルの流動性が増しマントルに浮いている大陸が沈んだり傾き、地殻大変動が起きると予想された。科学顧問のエイドリアンから世界の終末を伝えられたアメリカ大統領のウィルソンは、2010年のG8(主要国首脳会議)でイギリスロシア[注釈 1]フランスドイツイタリア日本カナダの首脳に事実を報告。先進国は極秘裏にチョーミン計画を実行し、世界各地の歴史的な美術品を後世に残すために、密かに偽物とすり替え運び出し始めた。

2012年。イエローストーンにて海賊ラジオを流している変人チャーリーの情報から世界の終末を知った売れない作家のジャクソンは、ロサンゼルスに住む元妻のケイトと息子ノア、娘のリリー、ケイトの恋人で整形外科医のゴードンと共に、チャーリーが知る避難場所の地図を入手するため飛行場へ行き、軽飛行機で脱出する。程なくして世界各地で、未曽有の地殻大変動が始まった。巨大地震によりカリフォルニアリオデジャネイロをはじめとした各地の市街地が崩壊し、火山の大噴火に加え、数千キロにも及ぶ大規模な大陸移動まで起こる。終末を迎えようとする中で、人類は生き残る術を必死に模索し続ける。

https://www.youtube.com/watch?v=7Ccm9nUvRlo

やがて、先進国が極秘裏に進めていた「ノアの箱舟」計画こそが生存への唯一の道だと知ったジャクソンらは、ノアの箱舟の建造地である中国に行く飛行機を確保するためラスベガスに向かう。そこでジャクソンの雇用主であるロシアの大富豪ユーリが故障したプライベートジェットの代わりに調達した飛行機An-225に便乗して中国へと向かう。しかし、給油のために寄ろうとしたハワイは既に全滅しており予定地の手前で燃料切れとなり着水を覚悟するが、地殻変動により数千㎞移動していた箱船の建造地近辺に不時着する。不時着直後に種の保存の為に動物を運搬中だった中国軍のヘリ部隊に発見されるが、ノアの箱舟への搭乗パスを持っているユーリ父子のみが救助され、ジャクソンたちは置き去りにされてしまう。ジャクソンたちは箱舟を目指して歩き始めるが、途中でチベット人僧侶ニーマ一家のトラックに遭遇し、彼らと共に箱舟への密航を図る。しかし、数千メートル級の巨大津波が押し寄せていることが判明し、予定よりも早く箱舟の出航を強行しようとしたため、取り残されたユーリ一行は暴動を起こす。助けを求める人々を見たエイドリアンは各国首脳に人々を助けることを訴え、首脳たちも提案を受け入れ、箱舟のゲートを解放する。しかし、箱舟の油圧室にいたジャクソン一行が巻き込まれたせいでケーブルが絡まり、ゲートが閉鎖できなくなってしまう。やがて津波に襲われ、ジャクソンやユーリ一行を乗せた箱舟は海に投げ出される。このままではエベレストの北壁衝突を待つばかり。ジャクソンは最後の力を振り絞り、水没した油圧室に向かう。ノアの協力もありケーブルが抜かれ、無事ゲートが閉鎖する。そして、すぐさま全速後退の指示を出すも間に合わず北壁に衝突。誰もが最悪の事態を予想する中、なんとかエンジンが作動した。箱舟の乗客からは歓喜が起こり、ジャクソンやノアも生還した。


こうして一つの歴が終わりを告げ、新たなる歴を迎えた。

0001年1月27日。3艇の箱舟は大陸が隆起して難を逃れたアフリカ大陸の喜望峰に向けて進路をとる。生き残った人類は、新たな道へと進んでいった。






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