【7弾環境】青ハンコック考察
今回は新制限適用後の【青ハンコック】について考察していきます。
※有料部分は大会記録や牌譜検証してるだけなので物好きな方だけどうぞ
▷デッキ概要考察
□0:1交換を続けリソース勝負
【青ハンコック】はリーダー効果に書いてある通り"除去札に1ドローを付けることで0:1交換を続けて相手とのリソース差を離していく"デッキであると考えています。
現在の青の除去札で有名なのは、あらゆるキャラを一撃の元デッキへ飛ばす「ゴムゴムの業火拳銃」や、多面展開を咎める「重力刀 猛虎」、先行の利点である5コスト帯を取ってテンポをズラす「三千世界」があります。
どれも強力な除去札ですが、強力だからこそ大きな欠点が存在し、それが"自分の盤面に何も残らない1:1交換である"点です。
盤面にキャラが残らなければ、相手の展開に対して毎ターン除去を当て続けることを強要され、イベントを使った数だけ自身の手札が減り続ける後手後手のゲームになってしまいます。
そこで注目するのが【青ハンコック】のリーダー効果です。手札が5枚以下であれば全ての除去にドローがつくという事は、盤面が増えずともハンド消費なしに相手の手札を1枚削ったと同義であり、そうして相手のテンポとハンドを崩しながらリソースを回復出来るのは、【青ハンコック】だけの強みと言えます。
イベントに限った話をしましたが、【青ハンコック】のドロー効果によって優秀な除去効果と認識出来るようなカードは多いです。
1枚目は「ゼフ」
初期の【青黒サカズキ】に入ってたカードでもあります。4コスト以上に優秀なキャラが増えた7弾環境において、除去としての役割は小さくなりましたが、【赤ゾロ】や【赤緑ロー】といった小型を並べるデッキに対してはテンポを崩す程度の仕事はしてくれます。
また、除去に自身や相手との指定がないため、自分のサーチやドロー効果を持つキャラを使い回すこともできます。
2枚目は「4ルフィ」
対面に依存しますが、あらゆるキャラを除去出来ます。除去範囲が広い分、自身の手札を2枚捨てなければいけませんが、【青ハンコック】のリーダーの恩恵によって手札損失を実質1枚まで抑えられるようになりました。
「6イナズマ」と組んで使用すると、手札が3、4枚の時には1除去+3ドローと強力なコンボが生まれます。
欠点としては1度キャラの展開にターンを使うので、横に低コストや使い捨てのキャラがいた場合、そちらを優先的に選ばれてしまう都合上、使い時を選びすぎる所が挙げられます。
3枚目は「若つる」
大体「4ルフィ」と同じです。
手札バウンスのため登場時効果が強力なキャラを使い回されてしまう危険性があるので、より使い所を選びます。
2000カウンターが偉いので入る余地は十二分にあります。
4枚目は「そげキング」
バウンス範囲が6コストと広いかつ7コストなので、相手のテンポを崩しやすい良カードです。
たとえ除去できなかったとしても手札入れ替えがあるため、暇な時に置いても十分仕事をしてくれます。
5枚目は「7ドフラミンゴ」
バウンス範囲が7コストとパワーのあるキャラですが、今の環境で7コスト帯に強力なカードが少なく、カウンターもついてないことから「そげキング」より優先して入れるかと言われれば答えはNoです。
しかし、特徴が優秀なので、七武海で染めるのであれば充分採用される余地があります。
6枚目は「9ミホーク」
大体のキャラを上からふむことも出来る強力なキャラです。
デッキバウンスなため「6ホーキンス」のような特殊な耐性がなキャラ以外は大体処理できますが、やはり現弾のカードブールでは7コスト以下の除去は物足りないものがあります。
「7ドフラ」と同じく、七武海で染める場合は採用候補にあがります。
7枚目は「10カイドウ」
10コスパワー12000と申し分ないスタッツがありながら、「8モリア」や「8キッド」、さらに横にいる低コストブロッカーを飛ばすイカれたカードパワーのあるキャラです。
今の青単のデッキは【イワンコフ】を除いてこのキャラがいないと、相手に押し負けてしまう可能性が高いほど必須カードになっています。
上記の7枚のようなキャラ達を強く使えるようになるのは、青のデッキにとっては盤面アドバンテージも取れるようになるので複数枚採用したいキャラが多いです。
これが除去効果を持つキャラの強いところですね。
□中盤の圧倒的防御力
先程は除去が実質0:1交換になる事や、ライフ以外からのリソース回復手段がある事を書きましたが、それを満たすには”手札が5枚以下”であるという条件があります。
この条件は【青ハンコック】にとって低コストのカードが少ない分、手札が吐きづらいかもしれませんが、ワンピースカードにはカウンターという概念があるので、相手の攻撃に対して受動的ではありますが手札を減らすことができます。
そうして、相手の5000や6000の安い攻撃に対して積極的に手札を切れるため、中盤の相手がキャラを展開するフェーズまでの防御力は著しく高いです。
また、中盤までライフを手札で守れるということは、高パワーのキャラの攻撃をライフで吸いやすいので終盤も手札を維持しやすく、相手のリーサルやキャラへの攻撃に対しての防御力も高くなります。
逆に考えると、7000〜の手札を2枚要求させる攻撃を連打するプランを取られるとジリ貧になりやすい欠点があり、【黄エネル】のように相手の対面経験の無さに漬け込むデッキになりそうです。
▷採用候補カード
⚠️上で紹介したカードは除く
1センゴク
七武海テーマのサーチです。基本的に「6ハンコック」を探しに行きますが、拾えなくとも七武海には2000カウンターが12枚あるので許容範囲です。
3ドフラミンゴ
山上5枚でこの後のゲームプランを決定します。
大型キャラがいない場合は除去>2000カウンター>その他の順番で下に送ります。
4ロー
2000カウンター。
後2で出して、このカードのケアしてくれれば1ハンデスと変わらないため問題ないです。
攻撃後はリーダー効果が使えなくても絶対に手札に許してください。
4クロコダイル
2000カウンター
あんまり出しません。
4ミホーク
2000カウンター
ハンドを整えるために出すことがあります。
5エース
公開領域を増やしながら大型を山上へ逃がしたり、いらないカードを処理できます。
アグロに寄せないなら個人的必須枠
ドローカイドウ
黄色のデッキ相手に出します。
ライフレースに勝ち切るために終盤の4ドローでリソースを増やしにいく流れが多いです。
【黄エネル】にはこのキャラが大事になっています。
芳香脚
ブロッカー貫通リーサルカード
黒のデッキ専用と言っても過言ではない程使います。
頑張ってリーサル前に相手のライフをライフ0にしましょう。
ゴムゴムの業火拳銃
最強除去。
「6ハンコック」で一度攻撃を止めた後に打つことで、公開領域と自身の盤面を増やしながらゲームを進められます。
こちらの盤面にキャラがいない場面で打つとジリ貧になることが多いので注意が必要です。
重力刀 猛虎
多面除去。
主に【緑ボニー】の「6ホーキンス」を飛ばすために使用します。
他には【赤紫ロー】や【黒モリア】等の小型をどんどん並べてくるデッキに対しても、一度ゲームをリセットする目的でも使ったりします。
ゴムゴムの雨
かさばった非カウンターを処理します。
必須枠に近いです。
ニョン婆
アグロ型で組む時の必須枠
「女ヶ島」出使い回しながら「サロメ」と「芳香脚」を探しに行きます。
サロメ
アグロ型の必須枠
自身のハンコックのパワーラインを上げてカウンターを使わせない立ち回りを強要します。
「ニョン婆」と同じく「女ヶ島」出使い回します。
女ヶ島
アグロ型の必須枠
ルーターを一生使い回します。
ブロッカー4ハンコック
生き残ってる限り 1ドンでリソースを増やし続けるカードです。
ハンドを維持しながらカウンターをどんどん切っていける点は好印象です。
パンプ4ハンコック
アグロ型の必須枠
「サロメ」と違って自陣全体のパワーラインを上げます。
サンダーソニア
2000カウンター
アグロ型でのサーチ当たりの傘増しです。
マーガレット
ハンド損失無しでブロッカー立つのはさすがに強いです。
虜の矢
「4プリン」の使い回しやレストの「4ハンコック」を守ったりします。
4プリン
相手の手札のカウンター値を減らすために使います。
2プリン
2000カウンターと1ドロー。ただそれだけ。
6イナズマ
「4ルフィ」や「若つる」等のハンド消費が激しい除去キャラを実質3ドローへと押し上げるためのキャラです。
ずっとハンド4枚で戦うことになので微妙かも。
三千世界
主に 黒の「4ボルサ」や「5サボ」 、緑の「キャベンディッシュ」を飛ばします。
▷サンプルデッキリスト
□七武海軸
七武海サーチである「1センゴク」を利用したタイプのリストです。
2000カウンターに加え「6ハンコック」に触りやすいので、相手の大型を一度止めてから除去を当てる動きの安定性が少し上がっています。
□アマゾンリリー軸
「芳香脚」に全てを託した形のリストです。
「女ヶ島」で「サロメ」と「ニョン婆」を使い回し、「4プリン」でカウンター値を削ってから「芳香脚」を通しに行くプランを勝ち筋にとっています。
どうしても【黄エネル】が無理なので「ドローカイドウ」は入れました。
□イナズマ軸
「6イナズマ」を軸として7、8000の攻撃も手札で守りつつ、「4ルフィ」といったハンド消費の大きい除去でハンドを2枚にしてた高います。
【青黒サカズキ】環境で作成しましたが、どうしても勝ちきれなかったため没へ…
▷対面考察
□黒モリア
序盤の5000ラインの横並びや「4ボルサ」に構ってゲームを延ばすと、攻撃回数が足りずに「8モリア」を展開されてしまうゲームが多いです。
また「9ステューシー」も入っていると、こちらの大型を手札消費1枚で返されるので、ジリ貧になる前にライフを0にする必要があります。
・有効カード
└4ジンベエ、4プリン、6ハンコック
【黒モリア】に対しては「4ジンベエ」で面展開をし続け、攻撃回数を稼ぐ他ありません。
攻撃回数を稼ぐ上で、相手側のリソースを削る必要があるため「4プリン」も採用するとゲーム進行が多少楽になります。
また、「6ハンコック」を「8モリア」着地に合わせて出すことで、大きい攻撃を止めるブロッカー的な役割を作ることも重要です。
□赤紫ロー
そこそこの先行ゲーです。
【黒モリア】とは対照的に、こちらがゲームを延ばせば延ばすほど有利な展開になりやすいです。「そげキング」や「重力刀」で縦置きされたキャラを飛ばしつつ、レストのキャラを攻撃し続けリソースゲームを仕掛けることが重要です。
「キッド&キラー」と「4レイジュ」が2セット以上絡んだ時のみ上記の展開を返される進行になりえるので注意が必要です。
・有効カード
└そげキング、重力刀、10カイドウ
【赤紫ロー】側は「10カイドウ」を倒す手段が「7アイン」しかなく、それも入って2投なので複数並ぶと対処出来ず、こちらの面制圧が容易になります。
他は上記の通りです。
□緑ボニー
【緑ボニー】側がこちらの大型をどう止めてくるかの勝負になります。
後攻の「6ホーキンス」からの「8ロシナンテ」+αの展開は切り捨てて、「10ドフラ」や「7ホーディ」での面制圧に対しての立ち回りが重要です。
・有効カード
└重力刀、6ハンコック、ドローカイドウ
「6ホーキンス」の横並びに対しては「重力刀」と「ドローカイドウ」の踏みつけでしか処理できないので最優先でキープしておく必要があります。
また、最近は「9ゾロ」を出して次のターンにゲームエンド級に持ち込む展開が流行している関係上、「6ハンコック」で一度攻撃を止める動きも有効です。
□黄エネル
ロングゲーム前提のデッキなので、大型の質で勝るこちら側が有利です。
序盤の攻撃を全て守り、大型を投げつけましょう。
「6ハンコック」を「9ヤマト」で美味しくいただかれないことだけ気を付けなければいけません。。
・有効カード
└ドローカイドウ、6ハンコック、業火拳銃
「ドローカイドウ」で序盤に失ったリソースを回復しながら相手の大型を踏みつけていきます。
先手を取らされた場合は一度「6ハンコック」で「8カタクリ」を誘い、返しに「業火拳銃」で捌きましょう。
□黄カタクリ
どちらが先に相手の手札リソースを枯らすかの勝負です。
【黄カタクリ】側は最初から7000で攻撃してくるため、こちらは少々厳しい受け方を強いられるので7000での攻撃を減らすために後攻を選択します。
こちら側は「ジンベエ」での多面展開後はこまめに相手の面に構いながらリソースを削っていきましょう。
「7マム」後の「6ハンコック」と10ドンターンでの「ドローカイドウ」着地がゴールです。
・有効カード
┗4ジンベエ、6ハンコック、ドローカイドウ
「ドローカイドウ」を返す札を相手は持ち得ないので頑張って出しましょう。
□黄緑ヤマト
初っ端の8000、9000リーダーがキツすぎます。
できる限り相手の手札を枯らすことに注力するしないと、こちらのリソースが切れるのが先です。
・有効カード
┗4ジンベエ、4ハンコック、10カイドウ
相手の「オーム」「ホーリー」には「ジンベエ」「ハンコック」で対抗します。レストにした瞬間にずっとキャラに集中攻撃していじめましょう。
「8キッド」型の場合は一度「10カイドウ」で飛ばしてライフを詰め、返しにリーサル誘導させます。
□黒黄ルフィ
大体勝てます。
一切殴らないプレイをしつつ、「6ハンコック」と「ドローカイドウ」を並べてリソース差をつけにいきます。
「5サボ」を並べられても「重力刀」で飛ばして勝ちです。
▷おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
8弾まで定期的に更新してますので、気がついた時にでも読んでくださると幸いです。
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