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恋愛小説のアイデアが浮かばなくなった先生のために彼氏を演じる事になりました 3日目

~飛鳥の小説下書き
「××さんのご飯いつ食べてもおいしいです」
『それはどうも。アイデアはまとまってきたんですか?』
「バッチリ!この調子なら良い作品が出来ると思う」
『楽しみにしとくよ』
「それより××さん、仕事は?」
『今日は、午後からです』
[かっきー、おはよう]
「おはようさく」
『おはようございます』
[あれ××さん仕事と無いんですか?]
『あはは。今日は午後からだよ。さっき遥香さんにも同じ事聞かれたよ』
[そうなんですか]
「ムーさく。仕事やろ」
[わかった。では、私仕事いきますね。××さん]
『僕も仕事あるので、これで』


「何××さんと話してたの?」
[何かっきー、嫉妬してるの]
「そ、そんなんじゃないよ」
[かっきーかわいい。でも××さん人気だから油断してたら誰かにとられるちゃうかもよ]
「そ、そんな」
[そんな困ってるかっきーにいいものあげます]
「いいもの?」


~現実
「はぁ~。書けてるけど〇〇早く帰ってくれないかな~」
prrrrr


「誰からだろ?もしも[飛鳥さーん]
「その声、山か」
[正解でーす]
彼女は、山下美月。〇〇の部下で何度か〇〇と共に私の所へ来たりした。私は〇〇と何か仲良さそうだし、ちょっとうるさいし、少し苦手。
「なんの用だ」
[そのですねー最近〇〇さんと何かありました?]
「な、何も無いよ」
[本当ですか~〇〇さんいつもなら飛鳥さんが原稿出さない時は、部長に頭下げて〆切延ばして貰うのに必死だし、他の部署の人にも謝りに行ったりして、すぐに飛鳥さんの作品を出版出来るよう遅くまで残って仕事するのに定時に帰るし、今日なんてさっき帰りに飲みに行来ませんかって誘ったのに
『ごめん。このあと予定あるから』
って断られたんですよ。おかしいと思いませんか?]
「そ、そうかな」
[そうですよ。ま、まさか、彼女出来たとか]
「…そうだったりして」
[そんな~〇〇さんの事狙ってたのに]
「…あっそ。じゃあきるよ」
[あ、待ってくださいよあす ブチ
「…まったくなんなのよ山のやつ」

~数時間後
『ただいま帰りました』
「お帰り。〇〇もしかして私のために早く帰ってきてくれてるの?」
『えっ、まぁ僕がご飯作らないと飛鳥またカップ麺とか食べるし、小説書いてもらう約束まもって貰うためにもさ』
「そのためにわざわざ早く帰って来てくれたんだ」
『まぁねぇ』
「そ、その〇〇に新しいお願いしていい?」
『僕に出来ることなら考えるよ』
「その、い、一緒に寝て欲しい」
『はひ?何で?』
驚きのあまり噛んでしまう〇〇
「そのちょっとアイデアが出なくなってきたし  誰にも取られないためにボソ」
『最後の方聞き取れなかったけどまぁ作品作りのためだしいいですよ』
「本当。やった」

食事などを済ませ二人で飛鳥のベッドに入るが
「スピー」
『(まったく眠れん。先生寝ているし)』
ベッドから出ようとすると
「ん。まりゅまりゅ。いかないで」
『え?』
「スピー」
『(なんだ寝言か。じゃあ今のうちに)』
再びベッドを出ようとすると飛鳥に抱き枕にされた〇〇
『(飛鳥は、本当に寝ているのか?仕方ない。明日は、どうにかなるな)』

諦めた〇〇は、次の日寝不足になることを覚悟した


3日目終了 残り4日


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