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恋愛小説のアイデアが浮かばなくなった先生のために彼氏を演じる事になりました 4日目後編


~飛鳥の小説下書き
[ジャーン。映画のペアチケットです。これをかっきーにプレゼントします。これで××さんと一緒に行ってきな]
「うん。」

「××さん。今日、仕事終わり一緒に映画見に行きません?」
『映画?仕事終わりなら行けるけど』
「本当ですか?じゃあ今日の7時に隣町のショピングモールの映画待ち合わせで」
『了解』


「さく~××さんの事誘えたよ」
[おめでとう。じゃあ仕事早く終えてデートの準備しないとね]
「デ、デート///」

PM 6:30
「早く着きすぎちゃったかな?まぁいいや。何見ようかな。あ、」
遥香の前には、遥香の好きなアニメの映画の予告が流れていた。
「(見たいな~でも子供ぽいって思われるかな?××さん来るまでとりあえず待とう)」

~PM6:50
「まだかな。連絡も無いし」


~PM7:05
「××さん遅いな。約束の時間過ぎてるし」


~PM7:32
「遅いな。あ、連絡きた。もしもし」
『あ、もしもし遥香さん。すみません。仕事が長引いてしまって。今から向かいます。待たせてしまって本当申し訳ない』
「うんうん。怒ってないよ。待ってるからね」

~PM8:02
『本当にすみません。約束の時間より一時間も遅れてしまい』
「良いよ。来てくれたんだから」
『本当すみません。何見ます?』
 「んー。どうしよっか」
見たかったアニメ映画は、本日の上映は、終わっていた。
「じゃあこれは。今話題の恋愛小説の実写映画」
『いいですよ。飲み物買ってきますね』
「あ、ありがとう」

~観賞後~
「いいお話だった~」
『そうですね』
「楽しかったね」
『そうですね。遥香さんが見たかった映画見にまた来ましょうよ』
「え?」
『本当は、この映画見たかったんですよね』
「どうして」
××が指差したのは遥香が見たかった、アニメ映画のポスターだった。
「きづいてたの?!」
『まぁ、待ってるときそのポスターの前にいたし、予告流れたときすごく目を輝かせてたし』
「気づいてたんだ」
『うん。だからまた一緒に見にこよ』
「うん」
『そのときは、普通の彼氏彼女の関係で見に来ません?』
「えっ」
『だからその、僕と付き合ってください』
「うん。ずっと待ってたんだよ。こちらこそよろしく」


~現実
「こっちの方は、無事くっついたけど、私と〇〇は…はぁ。〇〇は、部屋で何してるんだろ」


『今日デートって言ってたけどビジネスカップルなんだよな。先生の作品作りのためとはいえどこまでがセーフなんだ』

一人頭を抱える〇〇で、あった

4日目終了
残り3日



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