アレもコレも読めないそんな自分が愛おしい
私はお寺や神社が好きだが、神様仏様を信じているかと言われると、信じているとも言えないし、信じていないとも言い切れない。お寺や神社に行くことは楽しいし、神様仏様もいない世界よりは、いる世界がいいなぁと思う、私はね。
誰かがお祈りをしている神聖なその世界を邪魔したくないなぁと思う、私はね。
誰かが大切にしているモノやコトを自分の好みではないからといって否定はしたくないなぁと思う、私はね。
それ以上でもそれ以下でもない。ただそれだけのこと。
方舟を燃やす 角田光代著
を読んだ。
SNSでたびたび問題になる炎上やら、送られてくる迷惑メールやらなんやら、あーもうなんだかなーと
モヤモヤしていたところにこの本との出会いです。
いつ読むの!今がそのタイミングゥ!
読みながらモヤモヤ、読み終えるまでずっとモヤモヤしていた。実に居心地が悪い。
予測不能な世界を生きる
私たちに切実な問いを投げかける
オカルト、宗教、デマ、噂、フェイクニュース、SNS。
誰もが何かを信じたい この世界で、
信じることの意味を問う
帯に書かれたこれらを読んでもゾワゾワするワ。
読み終わっても胸のつかえはなくならない。
わかってしまってはいけない、
悟ってしまってはいけない、ならばきっと、
信じてしまってはいけない…。
わかった、として何をわかったことになるのか。
悟った、として何を悟ったことになるのか。
信じた、として何を信じたことになるのか。
石橋を叩き割ってしまっては橋は渡れない。
方舟を燃やしてしまっては航海はできない。
そうかもしれないし、そうではないかもしれない。
正解はあれかもしれない、あれではないかもしれない、正解はないかもしれない、あるけど今はわからないだけかもしれない、そんなことどうでもよくなるかもしれない。
「何かを信じていたい」はもしかして
「私を信じて欲しい」もっといえば
「私が私を信じたい」
そうやって生きていくことも1つの生き方であると
ワタシがアナタが信じることができれば。
ユーミンが歌ってる
♪人は自分を生きてゆくのだから
byあの頃のまま
成瀬だって信じた道をいくのだ
私も自分の信じた道をいく
間違ってもいいじゃない、人間だもの。
本ってホントにいいですね!
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