令和版百人一首 恋の歌【その他】

ましゃこさまの「私の推しごと」企画を通じて、三羽さまの素敵な企画に出逢えました。嬉しい。

百人一首完成を祈念しつつ、ファンの一人として、拙作一首ご披露させてくださいまし。

思ひ出も名前も忘れただ笑まふ今日の貴女が最愛の人

最近、実家の母の物忘れが酷くなってきました。
話が噛み合わない時があったり、道に迷ってしまったり、心配が尽きません。元々頼りがいのあるパワフルな人だったのに、今は少女のようににこにこしている。
一方、父は頼りない人だけど、今日も変わらず母の隣にいて、何もできないなりに気遣っている。なんか、改めて、夫婦なんだな、と。
そんな父の振る舞いや、娘の私の気持ちの中に、「愛」と「恋（=孤悲こひ、喪失感と片想い）」とが、ない混ぜになっている気がして。