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24年3月30日note14元よしもと・ホリプロ芸人 松稔の芸能裏話14横山やすし師匠の歴代の弟子

24年3月30日note14元よしもと・ホリプロ芸人 松稔の芸能裏話14横山やすし師匠の歴代の弟子
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横山やすし師匠は真直ぐな人で、どんくさい弟子はいらんといつも言っていた。

漫画トリオ横山ノック師匠の弟子で、完璧な弟子だったそうです。

だから自分の弟子も完璧を求めたのだと思います。

弟子で勤まったのは、横山たかし・ひろし師匠くらいで、僕が弟子の頃の人は誰一人続かなかった。

もし僕がやすし師匠の弟子だったら、この世界に残ってなかっただろう。
なぜなら自分の気分で怒るからです。

お笑いの弟子に来たのに朝早くから ボートを磨かされたり、競艇場で船券買って一日中過ごしたりしていた。

ちょっとの事ですぐ殴られたり、蹴ったりされる。

ある弟子は「鴨なんばを出前してくれ」と云われたのでそのまま電話して、来た出前がそばの鴨なんばだった。

師匠が食べたかったのは、うどんの鴨なんばだったらしく、その弟子に「こんな鴨なんばが食えるか、俺を殺す気か」と、その鴨なんばをゴミ箱に捨てて、「お前が食え」とゴミ箱に顔をつっこまれていた。

弟子が「食べれません」と云ったら「師匠の云うことが聞けんのか」と云って、階段の上から蹴落とされた。

弟子は階段の下に落そうになったから、手摺りを持った。

それが気に入らなかったらしく、手摺りを持った手を今度は靴の先で蹴った。

蹴られた弟子は、蒲田行進曲の階段落ちのように下まで落ちて行った。
弟子の手は骨が見えていた。

彼は身長180cmくらいで男前だった。
お笑いのセンスも根性あり、コンビの相方としてピッタリだったので励ましていたが、流石にこの一件で辞めてしまった。

才能があるのにこんな事で辞めた彼は無念だと思う。

今度はメガネを掛けた弟子が付いた。彼も怒られない日が無かった。
会うたびに顔は腫れて、青たんが出来ているのは日常茶飯事。

殴られた時にメガネのツルが壊れて、片方が無くゴムで掛けていた。
彼も性格が良く「この頃 師匠優しいんです。
殴る時メガネ外せって云ってくれるんです。

それに殴った所の反対を殴ってくれるんです。」ってなんと健気な弟子。

その彼も3ヶ月持たなくて辞めてしまった。

原因はハンガーで殴られた時の事、弟子を殴ったハンガーが壊れて額から血が出ているのに師匠は「根性の無いハンガーやの」ハンガーの事を気にして、弟子の心配を してくれなかったからだった。

才能があっても弟子と云う関門を乗り越せなくて、辞めて行った人達が何人居ただろう。

ダウンタウンなんかも弟子に付いていたら、勤まらなかったかもしれない。

その点、今の人は養成所と云う所があるから幸せだと思う。

只苦労をしてないので、根性がないのと欲がない。
簡単に舞台に上がれるから、なめて掛かっている。

受けなかったら客の責任にする。そしてすぐ辞めてしまう。

ライブに来るようなお客様は笑いを求めてきているので、何を云っても笑ってくれる温室育ち。

本当のお笑い芸人はどんなお客様でも笑わさなければならない。

弟子に 付いていた人は、苦労した分それをバネにして何処でも手を抜かずに頑張る。

今の人は弟子に付かなくて良いのだから、付いたと思って頑張れば絶対売れると思います。
私達(コント松竹梅)一日八時間くらい稽古したのものです。

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