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“Cody•Lee(李) こnにちは せいかつ。TOUR”追加公演参戦記録&尾崎リノさん卒業に向けて②

 以下、前投稿の続きです。すみませんが、長文になる可能性があります、、
 
 

 7月31日。自他ともに認めるド隠キャ大学生であるあの私が、生まれて初めて、渋谷のライブハウスに足を踏み入れた。普段なら絶対行くことのない場所だったが、Cody・Lee(李)(以下、李)のためならエンヤコラ。スクランブル交差点のむせかえるような人混みを掻き分け掻き分け、(ちょっと迷って)ようやく辿り着いた。
 
 会場内に入ると長蛇の列、そして人人人。私の身の回りで李を知っている人は少ないが、ここにはこんなにも李を好きな人がたくさんいることに感動した。ドリンクをあたふたしながら買って、クアトロの柱を避けられる位置をかろうじて見つけ、ひっそりと立った。「いや待てよ、周りは友達同士やアベックで溢れている。私はお一人様参戦だぞ。」と思ったが、目を凝らすと意外と一人の人がいて安心した。少し早く来た(というかそうしないと良い位置に立てない!)ため、30分くらいぼーっと立つしかない。月末の通信制限で、スマホもいじれない。ちょっとだけ、友達や好きな人と一緒に来て、好きな音楽を共有できていたら、、と思った。
 
 しかし、ライブが始まってみると、そんな気持ちも、トイレの不安も、冒頭の"我爱你"、"愛してますっ!"に吹き飛ばされた。(音が鼓膜にズンズン響くくらい大きかったが、そんなの知らん!と思いながら聴いた。気になる人はライブ用耳栓があると便利かも)
 めちゃくちゃ楽しい!という幸福感に包まれる。会場の人々がやたら手を挙げてノっていて、最初は真似するのが恥ずかしかったが、いざ自分も手を挙げてみると楽しい。気がつくと、ビートに合わせ、控えめに、だけどしっかりと手を振っていた。
 
 前回の①で述べた、私の大好きな"冷やしネギ蕎麦"。観客が一丸となった、コールアンドレスポンスの高揚感は忘れられない。やっぱりこの夏を乗りこなせそうだ。ありがとう原ちゃん。"悶々"の前の、ニシマさんのお優しい煽り、からの鼻血レベルでカッコいいソロ。尊かったです神ですありがとうございました。(まずい、キモヲタが出てきた、、)
"drizzle"での響くんの「行け!力毅!」からの力毅くんの魂の叫びのようなソロは圧巻。すべての曲において、耳馴染みがよく、生活の風景をありありと想像できる響くんの歌声に癒された。そして、アンコールで、アコギを片手に可愛らしくも儚く、それでいて強く印象に残る"春"を届けてくれたリノちゃん。春は出会い、別れを繰り返す季節。まさかその別れの部分をリノちゃんが胸に秘めていたなんて。でも、リノちゃんのこれからの未来はきっと明るい。そんな気がするくらい、あのソロは素晴らしかったし、私の胸にも色濃く残った。
 
 今でもライブ参戦の日の空間がありありと思い出せる。煌めくミラーボールを初めて見て、鮮やかな光と大好きな音楽に包まれて。夢のようだった。間違いなく、今年の夏の1番の思い出だろう。


 今日のWILD BUNCH FESTのCody•Lee(李)は現体制最後だった。尾崎リノちゃんが李を卒業すると知った時は、正直しばらく引きずった。もう李にいるリノちゃんを生で見ることはない。響くんとの歌の掛け合い、好きだったのに。MVのリノちゃんのビジュアルが本当に好きで、これからも真似したいと思っていたのに。色々な思いが脳の中を渦巻いたが、YouTubeの送別会を見て、そう思っている自分が恥ずかしくなった。メンバーも李ギャルズも、リノちゃんが卒業することをすぐに受け入れるのが難しいのは当たり前。それでも、リノちゃん個人の将来を尊重し、暖かく送り出すメンバー。改めて、李の5人の(私なんかより)遥かに大人な、他者を思いやる精神に圧倒された。
 
 新体制初の楽曲、"さよu なら"は、随所に去り行くリノちゃんを彷彿とさせる歌詞がある。リノちゃんの新しい生活、そして残る他のメンバーの新しい生活を思い、お互い新たな一歩を踏み出そうという意志が感じられる良い曲だった。
 
 誰かとの別れはあらゆる人に訪れるけれども、場所が変わっても人は新たな生活を続けていくものだと思う。たとえ誰かがこの世に別れを告げても、どこか別の世界でまたその人の新しい生活が始まると考えた方が楽だということに最近気づいた。別れは始まり、ということだろうか。
 

 真夏のライブハウスのあの煌めきは、李に出会わなかったら堪能できていなかった世界線だ。とにかく、私の大学生ライフのスタートを鮮やかに彩ってくれた李の音楽に感謝したい。これからも李の音楽を聴き、もう尾崎リノではない、新しい彼女の音楽も楽しみにしていこうと思う。

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