食と音楽な日々 no.1

5/4
昼は素麺を食べた。大きな皿に小分けにされたその一つ一つを崩しながら、汁に浸して食う。刻み海苔で黒ずくめになった三角のトマトを噛み締める時、絶妙な気分になる。休憩した後、再び素麺を食べるしかない怪物になる。母と二人して円の集合体を消し終えるのは、妙に達成感を覚えるものである。何もすることがなくなった怪物は、夏の気配を感じる窓を眺める。湿気は一つの温もりで自分の弱さを守ってくれている気がした。小学生のとき、夏休みの始まりはいつもこんな気分だった。あの頃に戻りたい気持ちが、素麺を食べ終えた達成感を邪魔してくる。あんなに大きかった公園が小さいものに見えて、久々のブランコは気持ち悪くなって。身体に拒絶されていると分かったのに、まだ輝く夏の日々を忘れられないでいる。
( 感情の数値化 : 4 )

家カラオケ : 空白の車窓から/amazarashi,ワールズエンド・スーパーノヴァ/くるり,奇跡/くるり

5/5
久々に夜は家族3人と従姉妹家族、祖父母で食事会であった。焼き鳥、牛ハラミと皮が美味しい。肉寿司は美味しかったが、一切れで充分なほど脂の乗った柔らかいものだった。ポテトサラダは量が少なく、少量をつまむ。従姉妹の注文したポテトをつまむ。食事している感覚がイマイチ掴めず、最後は思い切って辛口ラーメンを一人で平らげた。物欲しそうな目で見ていた従姉妹に、「1口いる?」と聞いた時「いいん?」と言ったあの抑揚がとても良かった。彼女はスマホケースに「ポジティブ」というシールを貼っている。
( 感情の数値化 : 5 )

車内で帰り道にエイリアンズを歌った。今日の食事会は謎が多かったらしく、母は面白がっていて機嫌が良かった。祖父は私と似ていて、思った事を誰に話しかけるでもなく口にしてしまうらしい。幾度も困惑して祖父を無視している周囲に、母はジワっていたらしい。とても良い夜だった。


5/6
家にて、4時間も勉強したのは何ヶ月ぶりだろうか。ご褒美にと食べたスモアタルトが美味しかった。ナンバーガールの透明少女を聴くと気分が良い。
( 感情の数値 : 6 )

5/7
連休明けの学校。頭が重くて身体が熱くて、こんなん塾で20時まで待ってられっかよ、ということで帰宅。アイスと1日期限切れのイングリッシュマフィンを食す。英語も数学も手に付けた十数分後に、やってられっかよ状態。肩凝りも酷い。諦めて何となしに向井秀徳の動画を漁る。俳優の松島さんの朗読と向井秀徳のギターによる読み聴かせ、布団の上でじっと聴いていた。折坂さんの人人を聴いて寝落ちする贅沢。

( 感情の数値化 : 不可能 )


5/8
無心でアイスバーを食べた後、スマホを開かずに机へ直行。休んで書けていないノートを友達に借りて写し、課題のワークをした。休憩がてらインスタをチラ見、夕ご飯を食べた。そこまでは良かった…。
何となく開いたXに漫画の一部が載っていて、私の抑えていた良からぬ欲望が溢れてきてしまった。ここからは1時間半を無駄にし、多幸感に包まれて寝てしまった。私はテスト期間にXを開いてはいけないらしい。翌朝、今日は必ず欲望にも感情にも流されない!と決めた。

土曜日に友達と勉強会をする約束をし、ご機嫌なまま安易にナンバーガールの透明少女を聴いてしまった。勉強が進んだご褒美と決めていたのに!!マジで今日は怠惰を許すな(翌朝なう)


5/9
お話にならない。

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