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精神病棟模様

「ジャー」
自然とトイレの水が勢いよく流れた。
超常現象ー私の頭の中ではそう映る
お尻に即座に注射されて眠る。
起きたら冷たい檻と薄暗い牢の中
頭の中で、
この布団の敷き方が違うとの司令
何度も何度も角度を変えて布団をひき直す
いつまでもそれを繰り返す

ここを出た時に旅立つ荷物なのだろうと思ったが
他の人も私も檻の外には旅行鞄が置かれていた。

裸になりハンテンを着ていた。

流れないトイレと薄い煎餅布団と落書きだらけの壁と床

食事は檻の下からスーッと差し入れられる。
ひじきがゴキブリの足
里芋が目ん玉だと
ホイル焼きの中身は臭い物…
思わず捨ててしまう

顔や手を洗いたいと言うとおしぼりを投げ入れられた。

もう10年ここにいるかと思うほどの長い時間を過ごした。


吐きそうになるくらいの大量の薬は
皆キャンディなんだよね。これと吐き出してしまうともう一度飲まされる。
まるで鵜飼のアヒル

床にシャンプーを巻きちらしスケート

隣さんに話しかけたら、興奮してしまい
こんちきしょう!と暴れて色々な物が檻の外に向かって投げつけられていた。

螺旋階段
潜り抜け、秘密の部屋にたどり着いたら、別世界
緑色したインコが先生の横にいる。
楽しみだったな
その子に会える時が。

紫色の朝
パープルタウンの成就だと歌いだす。


大部屋から


壊れかけの古いピアノ
禁じられたあそびを弾く

ユッくーん
じんちゃーん
廊下から響く声
子供と旦那の事を呼ぶのは、縛られている子

すぐ裸になったり、ゴミ箱をあさったり、私が悪いのですと連発
一度良くなったのに、椅子から転倒して帰らぬ人に

夢か現実かは
いまだにわからないのだが
一晩だけディルームが映画館になった

私の髪を
いきなりお下げの根本から切り落とした
毛皮の女
退院することになり

美味しそうな桜餅と見つめるので
ひとつあげる

こうして私は
家に帰ることになった。

みんな

どうしているのかなぁ

面白悲しい物がたり
こんな世界もあるということ
知っていただきたくペンを走らせてしまいました。

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