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息子のおもしろ話-5

 男の子は、お尻やオナラが好きである。多分。
そしてクレヨンしんちゃんで笑う。ブリブリ〜ブリブリ〜だ。我が息子たちも、もれなくオナラ大好きだった。その中でも次男の代名詞は、オナラと言っても過言ではない。中学校の寄せ書きには、3人に2人がオナラの事について書いていた。もちろん、次男本人がオナラをする。

 小学校から中学校に上がると、先生との面談は二者ではなく、三者だった。通っていた学区は、1つの小学校から1つの中学校へ上がる、1小1中と言われる、メンバー全員すでに顔馴染みであった。幼稚園時の頃から、先生から電話や保護者呼び出しのあった息子である。中学の新任の先生から何を言われるか、私も本人もドキドキしていた。

 「生活態度、勉強、まぁちゃんとやってます。問題はありません。」
……へぇ〜そうなんだ。意外。

「ただ1つ、お話したいことがあるんですが」
……やはり、きたか。

「〇〇くん、オナラが多いんです」
……は?

「授業中もしてしまって…」
……そういうキャラで小学校からきてますので(小学校のおばちゃんの先生は生理現象だからいいよ〜と言ってくれていた)

「ですが、中学生になると、それが原因でイジメにつながることもありますので」
……ん?オナラをする事でうちの子がいじめられるかもしれないって事ですか?

「病院に行っていただくとか…」
….…何科に?

「そこはちょっと分からないんですが…」
……はぁ

 中学校の三者面談で、息子のオナラについて何を真面目に話しているんだ?何だかおかしくなってきた。要するに、異動してきた若い男の先生に、女子たちが「〇〇、オナラするからやだー」のような事を言い、若い男の先生は、三者面談で親御さんに話そうと思ったのだ。

 まぁ、翌日息子を連れて消化器内科を受診した。話を聞くと、しっかり成長しているので大丈夫と思うけど、何か病気が隠れているかもしれないと言う。触診とビオフェルミンが処方され、様子を見ることになった。

 一応、先生にも病院にかかった事を電話して告げ、ビオフェルミンも処方された分は飲んだ。

 数年後の大学受験後に、「俺さー、試験中にオナラ出ちゃったらさー、周りのシャープペンの音が3分くらい止まんの。後ろの子がチッて舌打ちしてた、今度からその作戦でいこうかな」と言いつつ、「〇〇大学経済学部オナラ」で、検索していた。メンタル強いな。ズレてるけど。

 さて、授業中にオナラしたくなったらどうした?と三者面談のあとに聞いてみた。
「先生に廊下に出てするように言われたから、ハイ!って手を挙げてオナラしてきます、って言ってドアから出ようとしたら、教卓の角に足の指をぶつけて、イタタタタってケンケンしながら廊下出て、ブッてして、教室に戻ったら大爆笑だった」先生の作戦失敗。

 先生もお手上げでしたが、いじめられることもなく、みんなの記憶に残り、寄せ書きにはたくさんオナラの文字が書かれていました。



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