ターラ菩薩の顕現
少し間が空きましたが、前回の記事の続きです。
ターラ菩薩とは、チベット仏教の「母なる地球の女神」ですが、ち~こさんこと、小嶋さちほ さんがターラに出逢った経緯にも、深い深い物語があります。
ち~こさんは元々、ガールズバンドの草分け ZELDA のリーダーでありベーシストで、めっちゃロックの方でありまして、伝説のバンド BO GUMBOS のどんと さんの奥様としても有名です。
2000年、最愛のパートナーであるどんと さんがハワイ島にて脳出血で急死されるという悲劇を経て、一周忌の為に再訪した2001年、導かれるようにしてウッドバレー・テンプルに辿り着きます。
そこは、ハワイ南部の緑深い地区に存在する、ターラ菩薩が勧請されたチベット寺院でした。
さらに翌2002年、再びハワイを訪れ、三回忌を済ませて、どんとさんの物語を記す為にウッドバレー・テンプルに向かおうとしていたち~こさんは、ある女性と出逢います。
小池マナさん。
優れた舞い手であり、ターラマントラダンスを伝授するフェリシティという女性とも繋がりのある方でした。
それぞれ沖縄と大島で、共に「アマナ」というユニット名で活動中だった二人は、逢った瞬間に意気投合し、さらにその後ウッドバレー・テンプルを目指していたこともぴったりシンクロ。
二人が寺院を訪れた日はたまたま旧暦のチベット正月の大晦日で、金色のターラ菩薩像の前でライアを奏でていると、自然とターラのマントラにメロディがついて溢れて来た……。
その音色に乗ってマナさんが舞われ、ターラに捧げる…というよりも、二人の女性がまさにターラの受け皿となった美しい演舞は、夜を徹して続けられたそうです。
今も繋がるターラマントラダンスが誕生した瞬間ですね。
何者かがディレクションしているような不思議な…ちょっと笑ってしまうくらいユニークなシンクロがいくつも起こって、同年2002年の7月にはターラのマントラと二十一尊ターラ礼讃経をふくらませたCDが完成します。
それがこちらです。
ジャケットデザインもしみじみ美しい。
最近、キールタンに関する情報をよく耳にするのですが、意識をターラ菩薩さまに向けながら聴くと、音に込められた歓喜、祝福をはっきり感じられます。
「オン タレ トゥタレ トゥレ ソーハー」
の呪が胸に染み込んでくる。
ウッドバレー・テンプルでターラ菩薩と繋がったち~こさんは、歌唱、音魂瞑想のガイダンス、各地での御神事、舞いのガイダンス…と、それまで考えてもいなかった方面に次々と才能を開花され、数多くの女性たちの“内なるターラ”を目覚めさせるお役目に邁進してらっしゃいます。
この辺りの経緯は、ご自身で書かれた『虹を見たかい』という本に詳細に記されております。
この本、名著であります!
最愛のパートナーとの出逢いと別れ。絶望の淵から、女神の祝福そのものの不思議なシンクロによって、魂の解放へと導かれる様子が、はっきりと描かれています。
クライマックスシーンはもう号泣必至…。
すでに絶版になっているのですが、もし見つけたら手に取られて絶対に損はないです!
「女神のエネルギーは、この地球の荒々しい男性エネルギーに偏った文明を、調和した文明へとシフトさせるためにやって来ているエネルギーであり、私の場合はターラがその鍵であり、起動スイッチの役割だった。」
同著に記されているち~こさんの言葉です。
今年2022年は、ち~こさんがハワイでターラと繋がられてから、まさに20周年なんですね!!
ものの半年足らずでCDを完成させてしまった事実からも分かるように、「ターラは素早い」と。
世界に同時多発的に広がりつつある女神のワーク、今年はさらに本格化しそうですね。
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