見出し画像

短歌結社誌「稜」2023年5月号(257号)が発行


熊本の短歌好きの皆さん

熊本県玉名市の高瀬裏川では、今、花しょうぶが見事に咲いています。

当結社の会誌「稜」2023年5月号が出ました。 
今回の巻頭作品20首では、歌枕をテーマにした作品です。
歌枕を訪ねる旅も聖地巡礼の一つ・・・
皆さんのご存じの地名が出てきますでしょうか。

また秀歌逍遙では近代短歌アララギの斉藤茂吉の代表歌について論じています。

次に新企画です。「季のうたことば」と言うコーナーで、それぞれの季節に纏わる言葉の豊かなバリエーションを展開していますので、ぜひ読んでほしいです。 

3月号の十首選です。

さきわいの標のごとく鮮やかなメジロ来ており庭の白梅

ポストまで錆つく鉄の橋をゆく潮の香ふふむ風に吹かれて

時折は骨の軋める立ち座りさあれ余生の生なる愉悦

湖の面のはつかけぶりて見ゆるなり小糠雨にも質量ありて

庭先にほんのり紅き枝垂れ梅春はかならずめぐり来るもの

「よかつたね」と温かき声  手術あと二度目の診察の郡司先生

如月の陽ざし和らぐ白川の浅瀬にゆらゆら鴨は群れたり

花手水清き水辺の花たちに平和な国を願いてやまず

二条城見終え出で来し眼前に叔母急死せしホテルの聳ゆ

美容院に親子三代並び立つヘア・ドネーションの役を果たして

ライブドアブログにも同じ記事と過去の記事を掲載しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?