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ナゴヤ座さんのこと。

歌舞伎の公演などを観に行くと、「誰を推しているのですか?」とよく聞かれます。
「推し」と言う言葉は、聞いたことはあったけど、よく意味が分かっていなかった。
なので、そう聞かれても、正直、頭の中は、「?」でした。
あらためて、「推し」という言葉をネットで調べてみたら、「人に勧めたいと思うほど好意を持っている、アイドルや俳優の事」とあった。
今年2回目ぐらいのナゴヤ座さんで、知り合いの方に「誰推し?」と聞かれて、「名古屋をどりに出演してくださった方々を応援しに来て、まだ全員のお芝居観れてなくて…」と言ったら、「じゃあ箱推しかな」
「ハコ推し?」「全員を推してるって事」と教えてもらった。
「なるほど〜!」。

以前に書いたように、ナゴヤ座さんは、オープン当時に行ったきり。
座長の山三郎さんが名古屋をどりにご出演してくださり、「その存在感に目が離せないんですよね!」とお弟子さんたちと会話していたけど、
昨年の「名古屋をどりNEO傾奇者」に6名でご出演くださり、まずは、お稽古場での真剣さに感心し、クライマックスである心中シーンの動きが、振りを渡した時は、確かに舞踊家のおどりだった物が、ナゴヤ座さんが、お稽古場で披露された時の動きは、西川流のそれとは全く違う動きで、私たちを魅了していた…。何がどうなれば、こういう形ができるのか?一度聞いてみたいのです。 

他にも、名古屋をどりNEO2022の時の屋外ステージ「やっとかめ文化祭」でのお芝居も、どなたかのYouTubeで拝見し、「こんな感じなんだ!」と興味を持ち、とにかく、ナゴヤ座に行かねば。と思い昨年の名古屋をどり終了後に伺いました。 

ナゴヤ座で観る皆さんのお芝居は、名古屋をどりNEO傾奇者の時とは違った意味で、とても引き込まれるものがあり、沢山の方が毎回応援に行かれるのが分かる気がしていました。
なんだかんだと、月1回ぐらいのペースで観劇させて頂き、お一人お一人の個性や、味、得意であろう事、たぶんわざと不得意に見せる時、アドリブの楽しさや、殺陣の凄さなどなど、ここでしか観られない物がある。と通っています。 

昔から、誰かのファンになったり、応援しに通ったりした事のなかった、「推し初心者」の、私には、まだまだ、「〇〇さんを推しています」なんて、なんだかもったいなくて言えないし、その日その時のすてきな空気の中にいる満足感で良いのではないかと思っています。

ただひとつ言える事は、円頓寺にあるナゴヤ座さんには、皆さんがいて、毎週4日間の公演をしている、
それは、ファンの方々にとっては、"安心感"でしょう。
自分が行けなくても、そこにナゴヤ座の皆さんが必ずいてくれる…という安心できる、大切な場所。

なかなかそう言う場所は無いし、作れないと思います。

これからもずっと、素敵なお芝居をみせて、どんどんお客様を楽しませちゃっていただきたいと思います。

今後もますます、パワーアップされることでしょう。楽しみにいたしております。

西川陽子

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