2022年2月13日 FP1級実技 part1

2022年2月13日 FP1級実技 part1

FP1級実技について色んな方の体験談を見させていただいて、非常に参考になったので、私も参考としてあげておきたいと思います。

私はPart2→Part1という順でしたが、Part2の設例は、家族が底地所有の借地権に関する問題で、そこの権利関係を正しく認識しないと進めないという問題で、正しく認識できなかったため、
ほとんど会話が進まなく終了というボロボロで終わりました。(´;ω;`)
ボロボロ過ぎて記憶がほとんどないのでPart2についてあまり書くこともなく、Part1のみ作成します。


【設例を読む時間】
簡単でオーソドックスという印象を受けました。
過去問通りで変な質問も来なさそうなので、これならPart2のボロボロ具合をを払拭できるという感じでした。


【面接官】
質問係:60~70代男性、優しい、温和、いい人
採点係:30代女性、優しそう、美人、好き(美人だなぁって面接中ずっと思ってました。)

お二方、回答すると頷いてくれるので、回答に自信を持たさせてくれました!感謝ぁ!

【面接】

私「〇〇です。よろしくお願いします。」

面「アルコールで手の洗浄を行なったあと、席について下さい。」

私「はい、失礼します。」(席につく)

面「今回の要点について、箇条書きのような形であげていってください。」

私「Cさんへの事業承継について、Dさん、Eさんへの資金援助について、円満な遺産分割について、納付資金の確保について、相続税対策について」

面「今回の案件では、一番重要なものは最初にあげていただいた事業承継になります。通常、承継は株価対策を行ったあとに行います。今回の株価はどのように評価されますか?」

私「類似業種比準価額方式です。」

面「そうですね。株価を下げるにはどんな方法がありますか?」

私「役員退職金の支給…」

面「誰のですか?」

私「Aさんへの役員退職金です。それから減価償却資産の購入、消耗品の購入、特別配当や記念配当を行うといった方法があります。」

面「そうですね。AさんからCさんに株価を移転させる方法としてはどのような方法がありますか?」

私「生前贈与、売買、遺贈や事業承継税制の活用があります。」

面「生前贈与ではどのような方法がありますか?」

私「相続時精算課税や110万円の非課税枠の活用です(暦年課税制度と言いたかったが、出てこなかった)。」

面「110万円の非課税だと時間かかりすぎるよね(笑)相続時精算課税制度というのはどんな制度ですか?」

私「2500万円まで特別控除され、それ以上を贈与するときは20%の贈与税が課税されます。」

面「そうだね。相続のときにはどうなる?」

私「贈与税として支払った分が、相続のときに控除されます。」

面「そうだね。じゃあ相続時精算課税制度ってあまり意味がないのかな?」

私「いえ、株式を贈与した場合、もし株価がこれから上昇するなら、相続時精算課税制度を利用すると贈与時の価額で相続のときに評価されるので、株価が上がるなら意味があります。」

面「そうだね。株式をAさんからCさんへ売買するとなると、どういった点が問題になる?」

私「株式を買うのに大きなお金が必要なります。」

面「売買したときの課税は?」

私「譲渡価額-取得費に20.315%の税金がかかります。」

面「そうだね。納付猶予という税制があるけれど、一般と特例とあるよね?これの違いは何かな?」

私「特例では、雇用要件か事実上撤廃されたこと、また一般では相続のとき、80%の猶予となりますが、特例では100%の猶予となります。」

面「そうだね。この納付猶予はかなりメリットがあるみたいだけど、デメリットはないのかな?」

私「書類をずっと出し続けないといけないこと、また取消事由に該当した場合、猶予された金額と利子税も支払わなくてはなりません。」

面「この特例を使うには、いつまでに、どんなことをしないといけない?」

私「2023年の3月31日までに、事業…承継…特例…ん?(特例承継計画が出てこなかった)」

面「特例承継計画だね。」

私「特例承継計画でした。失礼しました。これを都道府県庁に提出します。」

面「次に贈与行うにはいつまでに?」

私「2027年の…」

面「(食い気味に)2027年ですね~。この税制を使うにはCさんの要件があるのだけれど、何かわかる?」

私「贈与時において、役員になって3年以上経っていること、贈与される直前に代表者になっていることです。」

面「そうだね。設例からは何年経っているかは読み取れないですね~。この株式をCさんに渡ると、円満な遺産分割としてうまくいかなさそうだよね。どうしたらいい?」

私「遺留分の民法特例を使います。」

面「それはどんな制度?」

私「財産に占める株式の方が多い時、財産分与で揉めるので、株価を固定する固定合意や除外する除外合意といったものが使える制度です。」

面「この特例をしようするにはどうしたらいい?」

私「(あまり自信がなかったので、、、)正確ではないかも知れませんが、相続人全員に合意ももらい、その後家庭裁判所に提出したのち、税務署に届けます…」

面「うーん、都道府県庁に行った後、家庭裁判所だよね。」

私「そうでした。すみません。」

面「Cさん、Eさんへの資金援助についてはどうする?」

私「生前贈与で…教育資金の一括贈与と住宅資金の贈与…」

面「住宅のなに?」

私「住宅取得資金の一括贈与です。」

面「そうだね。さきほど円満な遺産分割をあげてくれたけど、具体的にどうしたらいい?」

私「遺言書の作成と、X社にX本社の土地を売却して現金を増やすという方法があります。」

面「なるほど…(試験官二人がお互いをみる…X本社土地の売却は小規模宅地で利用できるので、回答としてあまりよくなかったと思われる。後に出てくる。)
遺言書には、公正証書遺言と自筆証書遺言があるよね。自筆証書遺言について、最近変わったことが2種類あるんだけれど、何かわかる?」

私「法務局で保管できるようになったことが一つと、財産や通帳はコピーや写しでよくなったことです。」

面「そうですね、もしAさんに勧めるとしたらあなただったらどちらを勧める?」

私「そうですね…どちらにも長所短所がございますので、Aさんとよく相談をした上で決めたいと思います。」

面「確かにそうだね。じゃあCさんにアパートを贈与するとあるけれど、何がメリットになる?」

私「不動産はお金と違って安く評価されることです。土地は貸付宅地として、建物は貸家として評価されます。」
(相続と贈与とを勘違いしていた。アパート贈与なら家賃収入になることがメリット?)

面「もし贈与するとなったら、土地と建物両方する?」

私「いえ、建物のみが良いかと思います」

面「小規模宅地の特例を利用するとしたら何に使う?」

私「自宅の土地と、アパートに使います。(本社土地は売却するつもりで話してしまっていたため、本社土地が抜けた。)」

面「そうだね。もしX本社の土地を小規模宅地で利用した場合、どうなる?」

私「400m2について全部が80%の評価減となります。」

面「X本社の土地を無償での使用の書類を出してるけど、これは小規模宅地で適用出来るの?」

私「それは…分かりませんのでお調べしてから回答します。
(勉強していたが、咄嗟に出てこなかった。固定資産税、都市計画税の2〜3年分以上払っていれば適用できた。待合室に帰って来てからわかった。)」

面「はい、勉強してね。最後に職業倫理について教えてください。」

私「顧客利益の優先、守秘義務の遵守、顧客に対する説明義務、コンプライアンスの徹底、能力の開発、インフォームドコンセントです。」

面「今回では何が重要かな?」

私「インフォームドコンセントだと思います。」

面「わかりました。これにて終了です。」

私「ありがとうございました。」

最後以外ほとんどテンポよく会話ができたため、満足のいく出来でした。

【総括】
・回答は簡潔に。(例:Aの要件は?→Bです。)
面接官が聞きたいことがあれば話を膨らましてくるので、無理に知っている知識を披露すると良くないよう。簡潔に答えた方が良い。
・電卓は持ってくること。(要らないと思って持ってこなかった。面接にはペンと電卓のみを持って入るように指示が入る。実際使わなかったが、使わなくても持ってきていないというメンタルで集中力が削がれる。)
・最初のPartがダメだったとしても、あきらめないこと。
・設例を読む15分のメモがほぼ結果に直結する(この時に考えられる限りの可能性をメモしておくこと。面接中に思考するのは時間的にも難しいのでメモしたことを回答することになることが多い。)
・美人面接官最高。

このnoteがみなさんの参考になれば幸いです。試験頑張って下さい!!

125点で危なかったですが、合格してました。(*´з`)

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