呪う過去


「北(いり)と南、、、ああ、そうか北よりっていったもんな。
、、、実際の話」
北(いり)では恩人。ソテツガナシと呼ばれ、南では地獄と呼ばれた
「ま、あいつはそこついてきたわけだけど」

それを説明するにしても面倒だ
「で、白太夫はどう」
「坊ちゃまのことじゃないからいいっぽい」
坊ちゃまの眷属神。にして、坊ちゃまのお世話係
白太夫
にへら~と笑う
そこで話に戻る
正直、南の方は思い出したくない。

ー--地獄とよばれた時期の話のことは特に、、、
そうだ、、、、助けられる人も限度がある。
特に南では、一時の飢えをどうにかできても、
それでも、、、救えないことが多かった。

誰かの叫び声がこだまする燃える町、焔に沈むソラ
全て見てきた、感じてきた
「ああ」
北に被害がなかったわけじゃない、
軍隊に被害がなかったわけじゃない
だから、「あ、はははははは」
笑うことしかできない。もう、それしかできない

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