持久走とかいうクソ文化
走った。諸事情で。
たった500m、全力疾走なわけない。テンポよく淡々と、走った。
バカ疲れた。さっきまで飲んでいたコーヒーが喉をのぼってくる。
脳裏には中学でやった持久走の思い出が過ぎる。
あの時は今日走った倍の1000m,1500m,果ては2000mも走らされていた。体力テスト学年最下位を記録した自分はもちろん持久走も最下位だった。2クラス合同で行われる体育で一番最後をヒイヒイ走っている姿は完全に見せ物である。
一緒に走ろうと誓った親友は途中で倒れ、その後体育は見学となった。もう一人、仲良く走ろうと一緒にはしゃいでいた子も走ってる途中で倒れ、その後の体育は保健室で過ごしていた。
体力よわよわ仲間が倒れていくのを横目に見ながら一人走った。倒れたいという欲望を抱えながらいつも最後から2番目の人と1周くらい離れて走っていた。
気になる異性の前でもこの醜態である。死にたい。
いや、素晴らしい精神というべきか。この持久走ではほとんど休まず、どれだけ時間がかかっても完走しているのだから。
綺麗な思い出になりかかったがそもそも持久走がなければこんな醜態晒す事態になってないし、人も倒れないので持久走を体育から消すことを提言します。消せ。