見出し画像

3分で読める本日の注目ニュース(2024年3月25日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・決算書類を見せるから、給与は自分たちで決めて――。化粧品販売と美容室経営を手がける「エコノワ」(岐阜市)は、社員全員が参加する「給与会議」で、給与と経営目標を決めるユニークな働き方改革を進めている。社員の定着率が上がり、「働きがい」にもつながっているという。

 エコノワは、会長の武藤花緒理さん(53)がヘアカラーの輸入販売の会社として2008年に立ち上げた。「ほぼ個人経営だった」という会社が大きく変化したのは17年。母親の美容室を引き継ぐことになった。母親時代のスタッフは全員店を去り、10人の美容師を新たに雇った。

 「人事管理なんてできない」と手探りの中で、早速起きたのが「もっと給料を上げてほしい」との不満の声。「だったら自分で決めてよ」と言うのが、「給与会議」の始まりだった。

 会議は3月と10月の年2回。社員全員が参加する。損益計算書や貸借対照表を提示。来期の目標を立てて、売り上げから人件費にさける費用を逆算して、給与をどう分配するかを決める。

 「周りと比較するから不満が出る。すべてオープンにして話し合った方がいい」と武藤さん。給与会議では、美容師の数が多い中で、事務職の給与引き上げも決まった。

 まだまだ試行錯誤というが、確実に変わったのは社員の意識だという。美容室で販売するシャンプーの予約販売を強化したり、2店舗ある美容室で客層に応じて対応を変えてみる提案があったり……。給与の「原資」を増やそうと、美容師からの発案が増えた。

 化粧品の受注担当の事務員からは、新商品のパッケージデザインのアイデアが出た。自らカメラマンを見つけ、コストを計算し、採用された。

 離職率が高いとされる業界の中で、エコノワでは立ち上げ当時の10人の美容師のうち8人が今も残る。

 今年3月に社長に就いた幸村龍さん(42)もその1人。「美容師がSNSで自ら発信できるようになり、美容室は『箱』で、どこでも構わないという意識が強くなっている」。そんな中で8割の定着率の背景について「学校の文化祭に近いノリです。自ら決めることは経営知識も必要で、大変だけど、楽しい」と話す。

 エコノワでは、美容室の経営を疑似体験するボードゲームなどを使って、社員の経営マインドを育てている。武藤さんが目指すのは「指示ゼロの経営」。「不満の中で働くのではなく、お客様も社員も楽しく幸せになるための実験です」と話す。

芸能ニュース

・24日のTBS「サンデー・ジャポン」では、米ドジャース大谷翔平選手の元通訳水原一平氏の違法賭博疑惑を取り上げた。

 司会の田中裕二が突然の疑惑報道を「かなり衝撃的」と伝え、現地ロサンゼルスからの中継では、TBS記者のリポートで、この問題を最初に報道したメディアのひとつ、LAタイムズの厳しい論調が紹介された。

 日本とは雰囲気が違い、現状では大谷本人からの説明がないとして、掲載されたコラムで「フィールドで野球少年でいたいのであれば、外では大人になるべきだ。大谷自身が現在の状況について話すべきだ」としていることが伝えられた。

 スタジオの鈴木紗理奈や杉村太蔵が複雑な表情で聞き入った。

 一方で米国のSNSをみると、必ずしもこうした厳しい声が多いとは言い切れないと感じるとも伝えられた。

スポーツニュース

・女子50メートル自由形決勝で池江璃花子(23=横浜ゴム)は24秒88で優勝も派遣標準記録に届かず、2枚目の五輪切符はならなかった。

 抜群のスタートを切ったが、後半で失速。レース後、「派遣記録狙ってたのでものすごく悔しい気持ちでいっぱい」と悔しそうな表情。

 「スタートはうまくはまったと思ったんですけど、中盤から後半にかけて少し力んでしまっているのが自分でも泳いでいてわかったので、それが本番の難しさだと思う」と振り返った。

 既に100メートルバタフライでパリ五輪代表に内定。3大会連続、個人種目では2大会ぶりの五輪切符を獲得した選考会を振り返り「やっとスタート台に立てた。ここから徐々に自分の持ち味を生かせるようなレースだったり、本番に向けてこの調子で復帰後のベストを更新していきたい」と見据えた。

 その後、涙をこぼしながら「派遣を狙っていたので凄く悔しいし、全体を振り返っても、いいレースが一個もなくて、こんなに頑張っても結果が出ないのが悔しいし、パリが決まったと素直に喜んでいない自分がいるし、凄く不甲斐ない」と悔しさをにじませた。

 「自分に納得がいってない。凄く嬉しいが、なんでこんなんだろうと泳ぐたびに思って、この数ヶ月間は、競泳人生で一番頑張ってきたと思えるほど頑張ってきて、パリに行けたよと言えるが、満足できない。また一からやりたい。もっと自分に自信を付けないと、トップにはいけない」と自らに喝を入れた。

 100メートル自由形決勝は54秒15で制したが、派遣標準記録に届かなかった。復帰後の自己ベスト53秒83にも届かず「53秒台が出なくて悔しい」と残念がった。

 「高校生の時は寝たら回復したけど、寝たら体が重くなる感じ」と体の変化を痛感している。8時間睡眠と1時間の昼寝を確保した上で、毎日トレーナーと体の状態を確認。ストレッチやレース直後の栄養補給も怠らず、ハード日程と向き合ってきた。

 50メートル自由形に向けて「派遣を切れるか瀬戸際なので、楽しみながら泳ぎたい」と語っていた。

話題のニュース

・京都に本社を置く「宝酒造」が、9万本以上の商品を自主回収すると発表しました。
小林製薬が使用中止を呼びかけたサプリと同じ紅麹原料を使っていたため、としています。

回収が発表されたのは、宝酒造が製造・販売する「松竹梅白壁蔵『澪』プレミアム・ロゼ」の750ミリリットルと300ミリリットルの商品、あわせて9万6000本です。

宝酒造によりますとこの酒には、小林製薬が腎臓疾患の報告が出ているとして回収を進めるサプリと、同じ紅麹原料を使用しているということです。

今のところ健康被害は確認されていません。

この酒は1月30日から、限定販売商品として全国のスーパーやコンビニなどで販売されていました。

宝酒造は問い合わせ用にフリーダイヤルを設け、商品の回収を呼びかけています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?