Law Enforcement Tactical Acting Training and Education
はじめに
FBIコレクター向けの訓練リエナクトイベントとして、「FBI訓練プログラム」をこれまで2回開催してきました。
「FBIの訓練の再現(ごっこ遊び)」を軸に、数ヶ月におよぶオンラインでの事前講習と、FBIの訓練をFBI式にフィールドにて実際に行うという、業界初の画期的な試みだったと思います。
昨年開催できなかった分、今年は
Law Enforcement Tactical Acting Training and Education
(法執行機関の戦術演技訓練と教育)
としてパワーアップして帰ってきます!
コンセプト
過去回から軸の部分は変わっていませんが、今回からタクトレのイベントではないことを強調するだけでなく、より「FBIらしく動けるようになる(なりきる)」ことを目標に、“演技訓練”というワードを入れています。
時代劇で俳優が、まるでその時代を生きた侍のごとく刀を振る演技(殺陣)を見せるように、昨今増えている撮影会などにおいて、よりFBI装備に説得力を出すため、リアルな動きなども身につけていこうという企画です。
やろうとしていることをそのまま英語したら、図らずも略称が“TATE”(LETATE)となりました。たまたまです。
タクトレとの違い
タクトレとは、様々な状況における戦術的最善を探求し、対応できるようにするための文字通り訓練です。
このLETATEでは、様々な状況において「FBIはどう対応しているか」、FBIがやっている方法だけにフォーカスし、できる限りFBI同様に対応できるようするため、FBI同様の訓練をします。
戦闘技術的スキルアップは一切目的としていないため、現在の戦術の潮流などは無視し、「その年代の装備スタイルなら、こっちのほうがそれらしく見える」といった講習内容となります。
(例えばWWⅡの格好で、現代の戦術を学んで、それを映像に収めたとしたら、それは“リアルな映像”になるだろうか)
とはいえ、猿真似しているだけでは、いつまでたっても本物らしい動きを身につけることはできません。本物らしくなるためには、本物の戦術を学ぶしかありません。
なので、「装備趣味=ごっこ遊び」という原点からはかけ離れず、FBIの演技をよりリアルにするために必要なことを、私の圧倒的なFBI知識で取捨選択し、素人レベルで最大限に身につけようというのが本企画の試みです。
(副次的な戦技の向上は見込めますが、主催である私は別に本物のエージェントでもなければ、軍歴もないので、そういうことを学びたいなら他所を推奨します)
訓練内容
安全管理/規則
射撃の基礎知識
ピストルの扱い方
ライフルの扱い方
ルームクリアリング
コミュニケーション など
内容は、FBIアカデミーで新米エージェントに施されるNew Agent Training (NAT)や、新米SWAT隊員向けのNew Operator Training School (NOTS)をベースにしています。
FBIアカデミーは、その名の通り『学校』であり、今まで銃に触れてこなかった人から元軍人まで様々な経歴を持つ新米エージェントのスキルを、平準化させるための場所となっています。
そこでの訓練をベースにしているだけあって、内容はかなり基礎的なものとなっており、アカデミー同様、まずは参加者の知識・スキルの平準化を行います。
内容の半分くらいは、正直FBI式なんて言うほど特別なものではなく、銃の形状をしたものを取り扱うなら知っておくべき基礎レベルのものです。
(もし小学校の科目に“銃の扱い方”があったなら、1年生で習うようなレベル)
とはいえ、その中にも「FBI式」があるにはあるので、基礎を身につけると同時にFBIの解像度を高めることが可能です。
また、ルームクリアリング等はFBI式が如実に表れる部分となっており、それを実際に行う際のシチュエーションが、軍や地元警察と異なるため、そういった組織のやり方との違いも楽しめるとは思います。
いずれにしても、FBI SWAT隊員のような洗練された動きをマスターしようというものではありません。それを本気で目指すなら、週48時間は訓練に費やす必要があります。
そんなことはただのオタクには到底無理なので、趣味としてやるところ、やらないところは線引し、やれる限りのことをします。
主な企画
これまで同様のオンラインとリアルの企画構成です。
・オンライン講習会
どなたでも参加できるZoomを用いたウェブ講習会
・実地訓練会
ドレスコードあり、FBI装備限定の訓練リエナクト
オンライン講習会
実地訓練会に参加したいと考えている方には、前もってお伝えすると、実地訓練会は教えてもらう場ではなく、教えてもらったことをアウトプットする場です。
過去2回の開催経験から、実地訓練会は時間がタイト過ぎて、悠長に指導を行う余裕はないため、約2〜3ヶ月程度、オンラインで事前に基礎の部分を叩き込みます。
専用テキストを配布し、週1〜2回開催のほか、指定時間に参加できない方向けのアーカイブも残します。
繰り返しますが、訓練内容は銃を扱う上で、プロじゃなくても我々のようなもの好きなら知ってる人も多いレベルの基礎的内容が中心のため、FBI装備コレクターでない方も参加できます。
そもそもFBIは、軍や地元警察、その他連邦機関への訓練を指導・監督することが多いため、他装備のコレクターの方も「FBIの指導を受ける本職ごっこ」をお楽しみいただけると思います。
実地訓練会
フィールドを貸し切り、FBIが実際に使用しているターゲットペーパー等を用いて、FBIが実際に行っている訓練を再現(リエナクト)します。
こちらはあくまでリエナクトイベントのため、FBI装備以外の方はご参加いただけません。
(今後は他機関装備の方も混ぜられるように、今年からFBIという文字を入れないLETATEという企画名にしました)
素人が素人に求めるには、あまりに酷な要求ですが、実地訓練会はとにかく時間が足りないので、「もう皆家でいっぱい練習してきて、パッと見くらいにはサマになってる程度に基礎はインプットしてきてくれてるんだよね?」という進行になります。
そのため、実地訓練会への参加には、オンライン講習会の参加を必須条件とします。
さらに+αの必須条件として、「2024年になってから、一度はサバゲーに行っていること」も今年から加えます。
安全管理の話も講習では行いますが、これは見聞きするより、オモチャと言えど人を傷つけられるエアガンを、実際に人に向け/向けられするほうが学ぶには手っ取り早いことと、事前のエアガンの動作確認にもなるため加えました。今年まだサバゲーしてない人は今のうちに行っておいてください。
本題から逸れましたが、過去2回は射撃訓練とCQB訓練を一日に詰め込んだので、とにかく時間が足りませんでした。
そのため、今年は射撃訓練会とCQB訓練会の2回に時期を分けて行います。その分、各回を内容の濃いものにできたらと思います。
射撃訓練会では、第一回で好評だったPQC(FBIのピストル資格テスト)をまたやれたらと思っています。
開催地域は東海圏を予定してますので、よろしくお願いします。
企画詳細・今できること
いずれの企画も詳細な参加費や情報は、後日まとめてから投稿しますので、続報をお待ちください。
企画が本格始動するまでに、何かやっておいたほうが良いことはないか……と思っている方については、下記あたりを事前にやっておくと良いでしょう。
① FBIの動画や写真のモノマネをする
例えば、マントヒヒのモノマネの仕方を教えてもらっても、マントヒヒがどんな動物かよくわかってなければ、似せようがありません。まあ私もマントヒヒのモノマネは教えられないですし、どんな動物かもよくわかってないですが。
腕をこうして、足はこうしてみたいな話はオンライン講習会でするので、今は銃を構えて動いている本職の姿をモノマネ/自撮りして、本職と自分の見え方がどう違うか間違い探しをしましょう。また、頭に本職のその姿が思い浮かべられるようにしておきましょう。
② 体力づくり
実地訓練会に関しては、なんせ「訓練を再現」する訳ですから、長時間装備を身につけ、趣味だから楽しんでいられるものの、肉体的には苦痛が続きます。筋トレ等の運動習慣はつけておくとよいでしょう。
③ サバゲーに行く
実地訓練会の参加条件はもちろんのこと、運動/メンテナンス/安全管理の学習など、本企画の事前準備には最適です。
私も引き続きテキスト作成などを頑張ります。
「FBIの格好して、FBIの訓練をしている俺、FBIかい!」
心エージェントの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!
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