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2023年夏IPO

結論

事業内容と初値とPERから総合的に判断した結果、以下のPERランキングの
通りになりました。

夏IPO全体を総合的に評価した結果、AeroEdgeを一番に推します。

  1. 7月 4日(火) 7409 AeroEdge

  2. 6月22日(木) 5532 リアルゲイト

  3. 6月27日(火) 5533 エリッツホールディングス

  4. 6月30日(金) 5885 ジーデップ・アドバンス

目論見書から四半期とEPSを読み取って通期のEPSを求め、それからPERを算出し数字が低い方から4つ並べました。

理由

事業内容で会社を評価すると、初値が高くつく会社ばかりが上位に入ることがわかりました。
みんながいいとか良さそうだと思う旬のテーマの会社は、最初から買いが集まって高く寄ることが多くなります。

そこで、目論見書や初値予想などの数字を読み取って入力してまとめて比較しました。
個人の主観やバイアス抜きで会社を抽出できるからです。

吸収金額と初値予想などを使って順位を計算しましたが違いが出なかったので今回は除外します。

※吸収金額:株価を動かすのに必要な資金量を表す。(公募増資+OA+売出)×株価で求められる。

以下の会社は初値での買い判断が難しいため、分析する候補から除外しました。

  • 純利益が赤字の会社

  • バイオセクタ

  • 即金規制が入った会社(公募価格の2.3倍以上で寄る会社)

具体例

公募価格付近で寄る予想なのに候補から外した会社が二つあります。

シーユーシー

EPS:113.90 (4Q)
公募価格:PER16.86
初値予想:PER21

事前の前評判が高くて前回のココルポートみたいに公募価格より高く寄る可能性が高い。
公募価格PER16.86のわりに吸収金額192億円が大きいため株価の動きが重たい

ノパレーゼ

EPS:-2586.96 (1Q)
公募価格:PER-0.06
初値予想:PER-0.07

再建案件で去年は売上の結果を出していますが、上場時の純利益がマイナスで正常なPERを算出不可能なため候補から外しました。
今後大株主のPEファンドが上場後に市場内で追加売出する可能性があります。
それによって株価の値動きが重たくなるのは注意すべき点。

今年上場会社を同じリストでまとめて表示し再現性があるかどうかを確認しました。
結果はハルメク、ココルポート、Arent、ispace、SHINKOがEPERベースのランキングでリアルゲイトやエアロエッジより上位に選出されたので現時点では再現性があると判断しています。

結論

最後に事業内容を確認した結果、最初に挙げたPERランキングの評価を裏付けることができました。
夏IPOの中で事業内容が良いと判断したのは最初に書いたようにAeroEdgeです。

AeroEdge

EPS:177.22 (3Q)
公募価格:PER6.18
初値予想:PER11

目論見書を読み直したら前回の朝ドラ「舞い上がれ!」を見ていた人に会社の中身を理解できる会社でした。

朝ドラの放映からチタンという素材は加工が難しいことを知ったので仕事内容の重要性がわかりました。
新規案件にドラマの最後に出てきたスカイドライブの空飛ぶ車(VTOL)があります。
大阪・関西万博でお披露目される予定の乗り物です。

リアルゲイト

EPS:124.74 (2Q)
公募価格:PER7.17
初値予想:PER9

これから経年経過による築古ビル増加で今後重要になるテーマですが、内容のわりに目論見書から読み取った成長率(5年間平均年10%)はグロースのわりに低いと判断して順位を下げました。

エリッツ

EPS:120.88 (2Q)
公募価格:PER6.54
初値予想:PER8

前日のブリッジコンサルが即金規制予想のため3社同時上場が結果として4社同日初値予想になります。
資金分散で初値が安く寄る可能性が高くこちらも候補にいれました。

ジーテップ・アドバンス

EPS:267.87 (3Q)
公募価格:PER11.68
初値予想の株価:PER20

会社の中身は6月IPO雑感の記事を参照してください。
ここでもあらためて書きます。
NVDIA AIの国内で最初に認定されたエリートパートナーで、今が旬のChatGPT関連銘柄でもあります。
ヘルスケアイノベーションハブ「Tokyo-1 プロジェクト」について

夏IPOは以上の4社を中心に見て、他は触らずに流して行くのが良いでしょう。

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