過去の周りにいた人たち④〜高校編
私の高校時代の思い出はほとんど音楽室にある。中学に引き続き、高校でも吹奏楽部に所属していた。中学では一個上に同じ楽器パートの先輩がいなかったので、別のパートの人とつるんでいたが、高校ではパートだけで5〜6人先輩がいて同期も4人とマンモスパートだったので、同じ楽器パートのメンバーでまとまって行動することが多かった。時に厳しく、時に仲良く、共に時間を過ごしてきた。
吹部は朝も昼も部活の時間も、基本的に音楽室にいる。パート練(楽器パート別の練習)は各教室を借りているが、お昼ご飯も音楽室で食べるくらい、吹部はよく集まっていた。
土日もたいてい部活だったから、ほんとに、ほぼ365日吹部の人とは毎日一緒にお昼を食べた。
同じパートには、眉目秀麗で才色兼備な女神がたくさんいた。とくに一個上の2人は学年でも割と有名な美人andかわいいコンビだった。
最初「高校は運動部も試してみたいなぁ」なんて思ってた私も、そんな素敵な先輩たちに会ってそそくさと入部を決めた。特にパーカッションの2個上の先輩はまじ可愛すぎてBIG LOVEだった。サイコー。今はもう結婚してるみたいだけど、元気かなぁ。
1年生の頃、2こ上には3人いて、めちゃくちゃ面倒見のいい先輩たちで、ゆるふわな雰囲気だけど音楽にはストイックで、当時うだつの上がらない弱小高で最後の大会が地区予選で終わってしまったのはかわいそうでならない。
次の年は、1こ上の先輩にめちゃくちゃ楽器が上手い人が複数人いて、先生も期待したのだろう、外部から講師を呼び、根本的なところから教えを乞うようになる。そして、地区金賞、西関東で銀賞、など入賞できるようになった。
外部講師が入ったことで、よりシステマティックに練習が進んだ。さながら、当時流行していた「吹奏楽の旅」の強豪校だ、と思って少し気分も盛り上がった。すごく奇妙な訓練を真剣勝負で取り組む中で、不思議な一体感に包まれ、異様な世界だったが絆は深まった。
同パート以外では特に、パーカッションの女の子とチューバの男の子、ファゴットの女の子、ペットの男の子とホルンの先輩方となんとなく仲良くしてた気がする。ホルンの先輩はみんなまじおもろかった。
最後の年、同期が一気に10人くらい辞めた。うまい子も結構いたので、敗戦処理とも言える過酷な環境で、例年にない新入生リクルート活動や、大会に向けた練習は、3年の結束力を高めた。
結果は地区大会金賞、西関東大会銅賞となかなか健闘したと思う。前年の遺産でなんとかありついたような感は否めないが。
そんな音楽室中心の生活も、3年の大会で終わった。その後は受験まっしぐら、クラスのメンバーといる時間がぐっと増えた。
2年、3年とサイコーなクラスで、その中の1人に特別な子がいた。私は2年の時から友達であると同時に彼女の大ファンだった。一見よそよそしくて、話してみると頭の回転が早く理知的でユーモアがあふれてて、絵が上手で、英語の発音がめちゃ良くて(自力でCD聴いて習得したらしい)、足が早くて、スキーが上手で独特な雰囲気の持ち主だった。
割とボーイッシュな見た目、話し方のその実、クックパッドのヘビーユーザーでお菓子を作っていたり、変なところで怖がったりいやがったりする可愛い面もあって、もう首ったけであった。
他にも何人かおもしろい人がいて、受験終わってからは私のスマホでみんなでHUNTER×HUNTERみてた。
当時はYouTubeでほぼ全話見れたので、ずーーーっとみてた。よくあんなちっちゃい画面で見たよなぁ、笑
さすがは県下一の名門校、勉強はきつかったけど、聡い人が多かったので、高校は今までで一番過ごしやすい環境だった。