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Division C Directorの振り返り: Area Director選び

Division Directorとして立候補することを決める過程で考えたことは、誰と一緒にやるかということだった。具体的にはArea Director選びだ。Division DirectorはDivision全体のクラブを担当するが、直接クラブに赴いてクラブの良いところを承認し上手く行っていない部分に関して別の方法を提案するのはArea Directorの役目になる。つまり、Area Directorにクラブをサポートするノウハウと情熱のある人が入ってくれないと、どれだけDivision Directorが理想を語っても絵に描いた餅でしかない。

ということで、僕は従来、現役のArea Directorが後任を探していた慣習によらず、自分で「この人にやってもらいたい」と思える人に声を掛けてチームを作りたいと思った。これは実は僕が始めてやったことではなく、僕が初めてArea Directorをした2020-2021年度にDivision F Director(当時はDivisionの名前の付け方の方法が違っていて、現Division CはDivision Fと呼ばれていた)だった内田勇輝さんもこの方法を取った。(僕は頼まれもしないのに立候補したけど。ちなみにこの年にArea Directorに立候補したのも今回Division C Directorに立候補したのと同じ理由。つまり、すべきことを正しく行えていないクラブを支援してすべきことを正しく行えるようになってもらいたいということ)

最初に声を掛けた3人には快諾いただけたものの、それ以外の2人がなかなか見つからず紆余曲折を経て最終的な5人に決まったわけだが、かなり良いメンバーがArea Directorとして活躍してもらえたんじゃないかと思っている。

理想を言い出すとキリがないのは承知の上だが、コロナ禍の影響(そしてToastmasters International会費の値上げという、いわば味方に裏切られたような逆境)にあえぐこの時期、やはりArea Director選びは重要だと思う。Division Cの状況はDistrict 76全体と比較すると圧倒的に良い状況になってはいるけれど、それでも正常にクラブ運営ができるレベルとして考えられる20人の会員がいるクラブは全体の半分に満たない12クラブしかない。コロナ前は75%くらいあったのに。どのクラブも会員が少ないがゆえに役員のなりても見つかりにくく、役員が正しくクラブを運営するノウハウが継承されにくい状況になっているクラブも少なくないようだ。だからこそ、クラブに寄り添ってサポートするArea Directorの知識と情熱が大切になる。

とは言いながら。。。

難しいのはArea Directorとクラブの関係だ。クラブには予算があるけれどAreaには予算がない(Districtの予算で賄える部分がないわけではないが、Areaに独立した予算はない)ことでも分かるように、クラブの役員はArea Directorの部下ではない。AreaというのはDistrictというクラブとは独立した組織の役員という立ち位置。最終的にクラブが動詞対価はクラブの役員・会員が決めることであって、District役員であるArea Directorに出来ることは「提案」、「推薦」のレベルでしかない。

いくらArea Directorが、今クラブが直面しているのに類似した課題を解決した経験があっても、役員や会員がそれを採用したいと思わない限り、その方法が役立つことはない。Districtとクラブは別の組織だから、Area Directorがクラブ役員に変わって課題を解決してあげることもできない仕組みだ。

まぁ、その部分で今年のArea Directorの皆さんも苦労した部分があったんじゃないかと想像している。僕もArea Director時代がそうだったし、今年もそう。仕事じゃないし、やりたくない人に無理やりやらせることはできないし、自分の経験から判断して上手く行くはずがないと思えることでもクラブが決めたのならそれを尊重するしかないこともある。あくまでもできるのは「提案」、「推薦」だから。歯がゆいことながら、これが現実。

そういう限界があるとは言え、この先のArea Directorにはクラブ運営で苦労をして工夫して、自分なりの方法で課題を解決した経験とクラブをサポートしたいという情熱がある人が就いてくれることを切に望む。全員は無理でも、そういう人が一人でも多く活躍してくれないと、Division内の半分以上のクラブが会員数20人を下回っている現実を逆転させることは難しいと言わざるを得ない。

もちろん、各クラブの役員・会員の皆さんにも自分たちのクラブを如何に自分たちの手で良い状態に持って行けるのか、真剣に考えて行動してもらいたいと願わずにはいられない。なにせArea DirectorやDivision Directorは結局、「提案」、「推薦」しかできない人たちであって、自分たちの課題を直接解決できるのは自分たちしかいないんだから。

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