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#3 手まりに必要な道具


#手まりの作り方 #待ち針 #かがる針 #しつけ糸 #紙テープ #糸切りハサミ #紙切りハサミ #物差し #指ぬき


手まりに必要な道具は、あまり多くありません。
母は初めて教室に来る生徒さんに
持ち物は、材料その他を入れる袋
と言っていました。

裁縫箱があれば持ってきて頂きますが
持っていない方は、用意しなくて良いと言っていました。
新しく買うのであれば、不必要な物を買う必要は無いですから。

初めてのレッスンでは、体験講座の場合
地割済みの土台、模様の糸、かがる為の針
糸切りばさみが必要になります。


本格的に習いたい方は土台から作ります。
最初に入会金としていくらか頂いていましたので
それで材料等を用意して、生徒さんをお迎えします。

私は、手まり作りに必要なのは
「やる気」と「根気」だと思っています。



土台作りに必要な道具と材料


土台の材料、もみ殻など
200ccの計量カップ
成形に必要な材料 毛糸やしつけ糸
表面の仕上げに必要な糸、スパン糸など。


地割(じわり、手まりの表面を分割する作業)に必要な道具と材料


成形した手まり
待ち針
かがる為の針(布団針)
しつけ糸(使わない作品もあります)
紙テープ
糸切りハサミ
紙切りハサミ
50cmの物差し(竹がお勧め)
指ぬき
電卓(最初のうちは不要です)

待ち針



待ち針は、頭が玉になった物を用意してください。
国産の物がお勧めです。
間違っても100均、
もしくは同じレベルの物は買わないでください。

海外在住等で、日本製が買いにくい場合
パッチワーク用のピンでも良いです。
昔からある、名の知れたメーカーの物をお勧めします。


以前、100均で待ち針を購入してみました。
メーカー品と比べて、針が若干太いです。
地割をするとき、正確にできません。


あとは針の研磨が甘いです。
手まりには影響がないですが、待ち針としてみた時
布地を傷めるので良くないです。


頭の色を、番号の代わりや、模様の区別に使用することもあります。
8色、各30本ぐらい欲しいです。
頭の色を見て、2セットずつ、別シリーズで揃えてください。

昔はリアル店舗しかなかったので
別のお店で購入すると、違ったものが2種類、買える事もありました。
今はネット通販で買うことが出来ますので
色とメーカーを意識して購入してください。


針は消耗品です。
あまりお値段の張る物は、コレクション用にしてください。
Clover、貝印など国産大手メーカーがお勧めです。


針入れとして、蓋の空きにくい缶があると良いです。
蓋を針の一時置場として使う事もあるので
キャンディーの缶などがお勧めです。


手まりをかがる針


手まりの模様を作る作業を「かがる」と言います。
通常の手まりの模様は「かがる」と言います。
刺繍は刺繍で行いますので、区別してください。


専用の針もありますが、
昔から使用されてきたものは布団針です。
私が愛用しているのは、Cloverのたたんだ紙に入っている物です、


針の条件としては、長くて針穴が大きい物です。
Cloverの布団針、別のパッケージの物もありますが
私は他を購入していないので違いがわかりません。


ただ古い他のメーカーの物と比較した時
穴が小さく使いにくい物もありました。


ピンクッションもあると良いです。
以前、私はトマト型の物を愛用していました。
古くなり、新しく購入したら化繊綿の入った物でした。


使いにくいので、
現在は手まりの土台と同じものを使用しています。


しつけ糸



昔は、しつけ糸と言えば、かせになった物が主流でした。
その為、しつけ糸は糸巻きに巻いて使ってください。
このように、言ってきました。
最近では、大きなスプール巻きの仕付け糸が買えるようになりました。


かせになった糸は、かせくり機で糸巻きに巻いて使用してください。
手間を考えた時、スプールの物が入手できれば
そのほうが圧倒的に楽です。


また、色土台を作る時、しつけ糸で巻いて作っていました。
しかし、現在はスパン糸を使うようになりました。


重要な材料ですが、使いやすい物を選んでください。
レッスンが進んでくると、地割にも使用することがあります。


土台作りに使う材料は、しつけ糸が絶対ではありません。
もし、似たような糸で使いやすい物があれば
それで代用して良いです。
私が現在使用しているのは、織物用もしくは編み物用の麻糸です。


太さは、仕付け糸とよく似ています。
1巻き1Kgの山形スプールで巻いてあります。
数キロあるので、かなり長期間使えそうです。


紙テープ



紙テープはどこで購入しても良いです。


母は、新しい生徒さんに紙テープを
材料セットの中に入れていました。


時々、少しレッスンをして
「上手に出来ません」と言う方がいらっしゃいます。
その方たちに、
「そのテープがなくなる頃には、上手になりますよ」
と言っていました。


紙テープが通常25mあります。
手まりは、直径10cmの物の円周が約30cmです。
最初のうちは直径6-8cmの物をレッスンします。


単純に考えて、約100個作ったころにテープが無くなります。
その頃には、あなたが納得できる作品が作れるようになるのでは?
と思います。


ハサミについて

ハサミは、糸切りハサミと、紙切りハサミの
2種類をを用意してください。
特に糸切りハサミは、切れ味の良い物をお勧めします。
私の愛用品は、Cloverの鶴です。

ハサミは和裁の専門学校時代から始まり
いろいろな物を試してきました。
その中で、一番長い間、使用しているのが
Cloverの鶴です。


多くのハサミが1年から数年で切れ味が落ちてきます。
しかし、Cloverの鶴は8年以上使っているのに
全く切れ味が落ちません。


最近は別メーカーの鶴形ハサミもあるようですが
実用品として購入するのであれば、
信頼できるメーカーの物を用意してください。


紙切りハサミも切れ味の良い物を用意してください。
間違っても100均では買わないでください。
ハサミの購入目安は800円以上の物です。


とりあえず、ある物で・・・
と言うのであれば、何でも良いのですが
しっかり道具を揃えようと思うのでしたら
しかるべきランクの物を用意してください。


物差し


竹の50cmをお勧めします。
糸の長さを計ったり、手まりの円周のテープを計ったり
いろいろと大活躍する道具です。


素材について、竹が必須と言う訳ではないです。
ただプラスチックの物は、目盛りが端からついていません。
端に5ミリほどの遊びがあります。
この遊びが邪魔になる時があります。
その為、竹をお勧めしています。


よそのお流儀では、メジャーを使ったり
V字定規を使用するところも、あるようです。
しかし、紙テープ、待ち針、物差しだけで十分です。
特にV字定規は最近の道具で、
昔は使用せずに作るのが当たり前でした。


指ぬき


私は和裁用の「指皮」を愛用しています。
細長い板状に切った皮を購入し、自分で縫って作ります。
最近では、ネット通販でも購入できるようになりました。
指皮は、ツルツルしているほうを内側にして作ります。


セル皮付きの、指ぬきでも良いです。
プラスチックのセルは邪魔になるので
外してください。


自分の指に合わせて、糸で結んである止めを作り直してください。
金属の指ぬきは、糸を傷めるので避けてください。
中指の付け根にはめる皿付きの金属製指ぬきは、
特別硬いときに使用する場合もあります。


電卓


以前は電卓を使用せずに、
紙テープを折って地割をしていました。
しかし一部の物は、
テープより電卓のほうが早く正確に出来るという事で
使用するようになりました。


昔は電卓も高価でしたが、
今ではスマホの中に入る時代になりました。
100均にも売られているので
便利な物は積極的に活用すると良いです。

以下の記事も読んでいただけると嬉しいです。


今回はこれで終わりにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回は、手まりをかがる糸についてお話しします。

読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。