パチンコ釘の根深い問題

パチンコ釘問題が、随分大きな話題になりました。

調べてみると、けっこうとんでもない

状態だったことがわかりました。

ごく簡単に言ってしまうと

パチンコの釘というのは

盤面に対して「おおむね」

垂直に打ち込まれている必要があり

これまで普通にパチンコホールが

行っていた釘調整は、実は

風営法違反だったそうです。

ホールはこれまで、釘調整を

何十年もやってきたわけですが

それが突然警察に目を付けられました。

それで、警察は、半年あげるから

その間に是正しなさいと猶予を与え

半年後に一斉調査を行ったのですが

なんと、法令の定める基準通りに

運用されている台は、1台も

見つからなかったそうです。

いくらなんでもコレはおかしいだろうと

いうことで、今度はメーカーのほうを

調べてみると、そもそも出荷時点で

釘調整がされていることがわかりました。

(基準となる釘使用は機種検定時の状態)

これには警察も激しく怒って

不正に釘をいじってる台は

全て撤去しなさい!的な勢いになります。

しかし、実はもっとややこしい問題が

この釘問題には絡んでいて

なんと、機種の検定試験時に

既に釘が調整されていたんです!

一般的に、パチンコホールが

行う釘調整は、小当たりを減らして

大当たりは増やす、要するに

ギャンブル性を高める調整を

するわけですが、検定のときには

その逆の調整をして、ギャンブル性を

落としていたんですね。

そして、こうして調整された

釘が盤面に対して「おおむね」

垂直という風営法の要件を

満たしていない機種を検定で

通してしまっていました。

この問題のせいで、メーカーから

出荷されてきた台の釘を、ホール側が

垂直に打ち直しても、そもそも

検定時に釘が調整されているので

性能試験通りの性能にならないわけです。

こうなってくると、検定を通してしまっていた

警察も立場が怪しくなり、あまり強く言えなく

なってしまいます。

ただ、振り上げた拳はどこかに

降ろさないと気が済まないのが

こーゆう組織なので、なんだか

グダグダと大きな問題になったんですね。

パチンコ・スロット界隈は

三店方式といい何といい

グレーな運用が多いので

ちゃんと法整備してハッキリ白として

整理して欲しいもんです。

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