偉い人からの手紙



この場合、
偉いか偉くないかは、
肩書きとかではありません。

国会議員、
衆議院議員がすべて、
偉いわけでもないです。

昔、
記者をしていたとき、

ある土曜日のイベントに、
衆議院議長・伊藤宗一郎氏が来ていた。

土日はお里帰りの日だからね。

写真を取るのにちょっと、だった。

「(じいさん)、邪魔」。
と言った。
チッサイ声で。
さすが議長、
聞こえたらしく、
よけてくれた。

翌日は、
カラオケ大会の来賓で来ていた議長。

目が合った。

「今日は、邪魔じゃありませんか」。
チャーミングに笑った。

え、
こんな田舎っぺの記者の発言覚えてるの!。

「昨日は失礼しました」
「隣にお座んなさい」。
秘書か知らない偉い人かを、よけた。
油汗たらたら。


家に帰って、
お詫び状をしたためた。
郵送だ。

数日後、
達筆の毛筆の巻物の、
お手紙ありがとう、が届いた。
どこまで、
素敵なの?。

さらには、
台町の事務所に地元秘書が常駐してるから、
遊びに来なさいと。
その言葉を真に受けて、
遊びに行った~仕事終わりの遅い時間。
秘書さん、
待ってましたよ~と、
議員が何て言ってたか、
お話してくれた。


議長と祖母の里は、
中新田で同じ。

祖母はよく、
「宗ちゃんはね…」話をした。
間柄は、
兄の同期だったり、
弟の同期だったり、都度違う。
しかし、
同じ地域に住んでいたのは本当。

で、
事務所に行った時に気がついたのは、
祖母の兄の同期はないにしても、
弟の同期でもなく、
もっと年下で、
おそらく、
祖母は面識なかったろう。

そうそう、
かなり昔、
選挙カーが来て、
握手した祖母が、
「あの人、だれ?」。言うてました。

あんだの宗ちゃんやがな。
じいさん過ぎてわかんないのかと思ったよ。


偉いのは役職ではなく、
人柄。
どんなに忙しくても、
毛筆で、
手紙を書く余裕があること。

防衛庁長官もなさったから、
今の世界情勢になんと語るか。
戦争体験者だから、
核共有など絶対に言わない。


そんな偉い議員がいなくなっている、
日本と言う国。




念のため、
私は自民党支持者じゃありません。
ここ、
テストに出ます。

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