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絵の上達法(完全我流)

描く編

漫画アニメの模写してない?

みなさんは普段どんなものを模写してますか?
模写はみんなやっている一番基礎的な練習方法だと思いますが、「絵を描きたい!」「上手くなりたい!」と、好きな漫画やアニメのキャラばかり描いている人が多いのではないでしょうか。

ですが、漫画やアニメの絵は作家によって“すでに高度にデフォルメされた絵”
元絵の真似は上手くなれても本質的な理解は身に付きにくいのです。

アニメ絵の作品をSNS等でよく目にしますが、顔や瞳の描き方やデジタル塗りはすごく上手いのに、デッサンやパースが歪んでいたり物質の厚みがなくペラペラに感じることがあると思います。
これはおそらく「好きなキャラばかり模写してきた」と推測されます。
基礎的な理解を飛ばして元絵の真似を続けたために生まれる違和感の正体です。

写真から模写する

僕の考える上達の最短ルートは「写真を模写すること」です。
素材写真をじっくり観察ながら描くと、先に書いた“本質的な理解”を身に付けることができます。

造形・厚み・丸み・素材感・温度・光と影…
みんなが表現したいと思っているこれらはリアルの中に在ります。
膨大な情報量が詰まっている写真素材からどの情報を残してどの情報を省くか、その取捨選択を繰り返して自分のタッチが生まれるのです。

漫画家やアニメーター、イラストレーターなどプロの絵描きはみんな常に写真素材をしっかり準備します。
プロ作家も同様に情報の取捨選択という作業を行なっています。

本質を理解せずプロ作家の模写をすることは、スポーツで例えると基礎練習をせずプロ選手の派手な技やパフォーマンスばかり真似しているようなもの。と僕は考えています。

「落書きをいっぱい」<「1点にこだわる」

とにかく数をこなそう!と、ババーっとひたすら書き殴るのもあまり僕はオススメしません。
確かに線を引く運動神経のトレーニングにはなると思いますが、細かい部分や理解できてない部分を誤魔化したまま完成させてしまうクセがついてしまいます。

僕がオススメするのは、“1点の絵をひたすらこだわって描く”です!
落書きの1枚1枚をちゃんと完成させることが大切です。
決して誤魔化さない。手クセだけで描かない。ちゃんと写真資料を用意する。わからない部分は特に複数の写真を用意して丁寧に描く。
この習慣が身に付くと、絵の上達スピードは劇的にアップしますよ!

視る編

…は、後日また書いてみようかと思います。笑

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