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本屋でもあり、喫茶でもあり、洗濯屋さんでもあり。

「小説は、書かれないんですか?」

明日本屋大賞の発表ですね、という話題で盛り上がる中、
机を介して向こう側に座る、髪と瞳がとっても綺麗な方の口から、そんな音が出てきた。
思わず、「考えてませんでした、エッセイしか書いたことがなくて、、」と自信なさげに答えてしまう。と同時に、私はまだ自分が著者として認識してもらうことに慣れていないことに気づいた。

でも1日を経て思う、その可能性は無くはないのか。
これまでの経験上、明日自分が何を思い立って始めるかなんて分からない。
もしかしたら、この方がくれた音で、私は小説を書くきっかけにだってなるかもしれないのだから。


刊行イベントの2日後、私は主催をしてくれた友人とともに、
会場だった伊丹の本屋さんにいた。

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