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無くてもいいものと、家族の定義/水晶体に映る記憶

文章を書くために。

机の上を整える動機は、大体そんな理由から。


床や壁で暴れ回るプリント用紙。巨塔を作るための材料にしてしまったデザイン本。いつこの世に生まれたのか覚えていない大量の消しカス。

長いこと机に置き去りにしてた物たちに、長旅させてごめんねを言って、元あった場所にお送りする。

自分の心地よい清潔レベルを保ちたいのに、手入れが全く追いつかなくて、縄張りを荒らされた猫のように唸りそうになる。


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1,341字
このマガジンだけの共有にしたいと思った、大切な記憶をお届けします。

今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残していきます。自分の感性を守っていきたい、思い出していきたい方におす…

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